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鎌倉が舞台の素敵な連作短編集~青山美智子さん『鎌倉うずまき案内所』読了

青山美智子さんの『鎌倉うずまき案内所』を読みました。鮮やかなブルーの表紙が目を惹きます。

鎌倉を舞台に、人生に悩む人々が迷い込む摩訶不思議な「鎌倉うずまき案内所」。そこでもたらされるヒントを手がかりに、人生の光を見つけていく連作短編集でした。お話の年代が、現代の令和からだんだん遡っていく構成となっておりその巧みさに感動しました。連作なので、登場人物もうまーく繋がっていき、巻末の「年表」で答え合わせができるのも楽しかったです。

僕は上京して20年以上経ちますが、いまだに鎌倉へ行ったことがありません(汗)。まだ見ぬ鎌倉の地を想像しながら読みました。

青山美智子さん、最近人気ですよね。僕は『木曜日にはココアを』に続きこれが2冊目ですが、『木曜日には~』がちょっと物足りなかったんですよね…。今回の『鎌倉~』は面白かったので、ぜひ他の作品も読もうと思います。本屋大賞にもノミネートされていますね。

鎌倉が好きな方、読みやすく楽しい連作短編集を読みたい方、ほんのり前向きな気分になりたい方へ、おすすめの1冊でした!

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