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宝塚雪組『CITY HUNTER』観劇

すでに千秋楽を迎えていますが、先週、宝塚雪組『CITY HUNTER / Fire Fever !』を観劇しました。宝塚、2004年に初観劇して以来のファンですが、子育て中ということもあってなかなか通えず、日比谷の東京宝塚劇場では5年ぶりの生観劇でした。

原作ありき…

前半の芝居「CITY HUNTER」は、かの有名な漫画が原作です。僕は名前だけしか知らず、登場人物やあらすじも全く知らないまま観劇しました。原作ファンであれば、漫画でおなじみのキャラクターがたくさん出てきて楽しめたと思います。これまでも宝塚では漫画原作は「ルパン三世」などたくさんあり、タカラジェンヌのキャラクターの再現度は本当にすごいです。実際、今回は原作ファンと思われる男性ファンがいつもより多かった、と聞きました。新規のお客さん獲得、という意味では良かったのでしょう。しかし、原作に特に興味もなかった僕のような立場では、ちょっとイマイチに感じました。ガチャガチャしたチープなつくり、宝塚仕様でマイルドになっているとはいえ、お色気やお触りの演出などちょっと引いてしまうところも。キャラクターが楽しい、役が多く下級生にまでそこそこ見せ場があるという以外は、ちょっとこれは芝居のしようがないのでは?と感じました…

出演者の技術について

上記の通り、ガチャガチャしたドタバタの展開の中、さらに辛かったのは、全体的にセリフや歌詞が聴き取り辛いと感じることが多かったこと。今の雪組に歌が強い人が少ないのは覚悟していましたが、実際に観劇すると、本当にシンガーがいなかった!!かろうじて、「下手ではない人」が数名いるくらい。もちろん、歌唱力が全てではないですが、なかなかしんどかったです…

ダンスは見応えあり

トップスター・彩風咲奈がダンスを得意としているだけあって、後半のショーでは、ダンスは結構見応えがありました。特に、これからどんどん推してくるであろう縣千(あがた・せん)をセンターに置いた若手の群舞はレベルが高かったです。

…とまぁ、ちょっとしょっぱい感想になりましたが、久々に宝塚を生観劇できて良かったです。個人的にやはり歌える人が好きなので、宝塚全体を見渡しても、歌で圧倒するスターが少なすぎるのは寂しい限り。しばらく、配信で観られるときは観ようかな、というくらいにしておこうかなと思いました…。生では外部の一般ミュージカルや四季に通うほうがいいかも…。


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