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傑作シリーズに出会いました~町田そのこ『コンビニ兄弟』『コンビニ兄弟2』

先月あたりから、いわゆる「読書垢」と言われるような本を紹介するアカウントをInstagramでフォローして、薦められている本を(主に文庫の小説が多いです)いくつか読んでいました。その中でも、特に面白くて大好きになった作品がこちらです。

福岡、北九州の「門司港」エリアはとてもお洒落で人気と聞いて知っていました。そんな門司港の、地元密着のコンビニ「テンダネス」が舞台。ここの店長、フェロモンだだ漏れの名物店長なのです。このコンビニを舞台に、様々な事情を抱えた住民達が巻き起こす心温まる物語。

連作短編集の形をとっており、登場人物達が物語をまたいで繋がっていくのも楽しく、このコンビニに出入りする怪しい男とフェロモン店長との関係も明らかになり…(読むと「コンビニ兄弟」のタイトルの意味がわかります)。

読んでいる最中、舞台となる門司の風景や登場人物たちが立体的に映像で浮き上がってくるんですね。僕にとって、面白い小説って、読んでいてこうなるんだなと改めて感じました。

一気にハマって読んだら、タイミングよく年末にシリーズ2作目も発売され、こちらも読了しました。2作目は中編が3つ。1作目から順に読んだほうが楽しいです。これはシリーズ3作目も期待していいんですね?!という終わり方でした。

町田そのこさん。本屋大賞も受賞されて、人気上昇中の作家さんですよね。まだ未読の作品があるので、これから読んでいきたいと思います。





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