実習生に教えるには・・・
結論
環境を整える必要がある
必要なもの
対話する時間
紙とペン
周りの配慮
環境が整えば「書く」「話す」が成長する
業務だけこなしてもらうでは成長しない。
作業は覚えても人との関わりが乏しくなる。
環境を整える。耳にタコができるほど言われる言葉
タコができるほど言われるも実践ができない言葉。
今回は実習生と初めて書いた事故報告書について思ったこと、
話したこと、これからについて書きました。
こんな人に読んでもらいたい
・介護施設で実習生がいる
・実習生の指導にあたっている
・今後実習生を検討している
※記録・報告書の書き方というよりは実体験に基づいたことを書いてます
初めて書いた事故報告書
ケース記録、事故報告書に
「転んだ」だけ記載してあった
実習生:
「デキマシタ」
井上:
「ありがとう。けどこれだけじゃ分からない」
実習生:
「ドウシテ?」
反対だったらどうすると聞いた
井上:
「あのおばあちゃん、転んだ」
実習生:
「ナンデ・・・?」
井上:
「転んだ」
実習生:
「ワカラナイヨ」
井上:
「転んだ」
実習生:
「ドコデ?ドウシテ?」
そう、そういうこと。
転んだだけでは分からないことがある。
どこで転んだのか
転ぶ前は何をしてたのか
転んだ後どうしたのか
どんな転び方だったのか
転んだだけでは他の人が見ても状況がわからない
↓
情報が少ない
井上:
「でしょ。転んだだけじゃ分からない。転ぶ前と転んだ後も教えて」
ここで言葉がつまる
実習生:
「ワカラナイ」
井上:
「どこが?」(優しくきいてます)
実習生:
「コトバ、カケナイ」「ニホンゴ、ムズカシイ」
実習生の心理
書こうとは思っている、話そうとも思っている(らしい)
↓
思ったことが書けない、話せない。
↓
適した日本語が出てこなくてもどかしい
なるほど…どうしたら言葉が出せるのか?
一緒に考えることが大切
そのために必要なことはなにか?
対話する時間
→時間をかけてやりとりをする。仕事の合間というよりかは一旦手を止めて
話に集中する
紙とペン
→口頭で説明だけでなく、書くことを入れる
周りの配慮
→仕事をとめてやるには配慮が必要。「やっとくよ〜」「みとくよ〜」と
直接は関わらないが間接的に協力してくれる周りが必要
周りの職員に話時間をもらった(いつもありがとうね!)
「転んだ」を肉つけ
情報を書いてみよう
転ぶ前はどうだったか
転んだ△
立とうとして転んだ◯
自分で立とうとして転んだ◎
何から転んだのか
転んだ△
イスから転んだ◯
立とうとしてイスからずり落ちた◎
転んだ後はどうしたのか
起こそうとした→起こせなかった→人を呼んだ
最終的にこうなった↓
看護師さんより対応をお願いされる。対応後、利用者より空のコップをもらう。片付けようとした時本人立ち上がりキャスター付きイスからずり落ちる。イスに戻ってもらおうとすると「腰が痛い」と話す。他職員を呼び介助にて着座、管理者報告しバイタル測定150/78/109 医務報告。
転んだことは事実
ただ、伝えるとなると言葉が足りない。
喉から出ようとはしている。その言葉を出すには時間と道具、それに理解が必要。出にくいのであればこちらから出せる環境(質問、投げかけ)を整える。
頭で思ったことを異国の言葉を異国の言葉で書く、
それを異国の言葉で伝える。
仕事、仕事、仕事だけでは人が育たない。
時間をかける時にかけられる職場にしていきたい。
一緒に成長する職場を目指します。
ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!