写真がキライと話す、ばあちゃんが笑顔で写真に写った話
井上:
「本できたよ〜。じいちゃんの」
ばば:
「んだ!どれ見るか」
先日、亡くなったじいちゃんとこの、ばあちゃんは知り合い。
本をパラパラめくる。
ばば:
「どれもいい写真だな。これとか!良い顔っこだ」
そんなやりとりに同じテーブルのばあちゃんたちが
ばば:
「どら?私にも貸してけね」
「んだな〜良い写真っこだ」
「この本、どーしたず?」
井上:
「ここの職員みんなで、作ったんよ〜」
「ここに最期までいた人にここでの写真とその時の思い出を書いてまとめて本にしたの」
ばば一同:
「んだ。良いな〜」
そしたら最初の(じいちゃんと知り合いの)ばあちゃんが
「私、写真キライなんだけどこれは作ってもらいたいから、今度から写真撮ってもらおうかな〜」と話した。(嬉しかった〜!あの瞬間!)
このばあちゃんは大の写真嫌い。
旅行に行っても家族との集まりでも写真に写るのを嫌ってた人が
私が作った看取り本を見て「写真、写るか」と話してくれたことは嬉しい。
井上:
「んだよ。今度から写真とるよ〜。本さ残さねばならねんて」
ばば:
「んだな。まず映るか」
そして、帰るちょっと前ソファでくつろいでいるばあちゃんに
井上:
「写真こ撮るよ〜」「ハイチーズ」
ニッコリ笑って写真に写ってくれた。
こっから少しずつ写真を撮ってここでの思い出を記録していこう。
ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!