見出し画像

=読書感想文=魔法のコンパス 道なき道の歩き方

この本は、最近、家の本棚で発見しました。妻に確認してみると、絵本が好きな妻は、西野さんの絵本に興味があって、この本を入手したみたい。

キングコング?西野?お笑い?すっかりテレビに興味がなくなった今、芸能人は特に興味がない。誰だか全くわからない。

そして、不思議ことに、興味がなくなってからの方が、芸能人に直接会うことがある。しかし、誰だか知らないので、普通に会話してしまい、後からあの人有名な人だよと教えてもらう。もっとも聞いた後でも、誰だかわからないので、へぇ〜としか回答のしようがない。

友達が、AKなんとか48のなんとかと言うので、なにそれ、ソ連のライフル?あれは、AK-47か、、、と言う具合。

そんな感じで、ちょっと敬遠して、距離を置いていたけど、ある日、本の帯が目に止まった。「泣けるビジネス書」とある。ちょっと興味がでで読んでみた。

自分がやりたいことで動いているけど、なかなか結果が出ない。人生に迷走している。好きなことばかりしていていいのだろうか。やりたいことをやっているが本当にこの道でいいのだろうかと悩んでいる人におすすめです。

なお、口調というか、文体に違和感を少し感じてしまう本ではあります。
例えば、「バチクソ面白い」と書いてある、、、クソなのか、面白いのか。バチって、バリのこと?
新しい言葉は、すんなり受け入れるのが難しい。

しかし、言葉は進化する、変化する、20年後、この話し方はスタンダードになっているかもしれない、
既成概念、常識とらわれてはいけないと言う意味で使っているのかも知れない。何しろ常識の先を歩いている方です。
この点だけで、読まないのはもったいないと思う本です。

–この読書感想文の読み方–

本の中から、気になった言葉(文章)を引用しています。「 」の部分です。本を純粋に楽しみたい方は、ここを読まずに本を入手されてください。
「→」は、私の感想です。

読んだ人によってそれぞれ心に刺さるポイント、文章が違うと思います。
読んで見たいと思ったら、実際に読んで、再びこの文を読んでいただき、
私の着眼点との相違を楽しんでもらえれば幸いです。

そして、あなたの新しい発見や問題の解決のヒントになったら嬉しいです。

–スタート–

超人を、超人たらしめるには、基準となる凡人の存在が必要不可欠。
→なるほど、影があるから、光がある。夜があるから、星が見えるという原理ですね。きっと。

「人生をかけるほどの問いを見つけるには、居心地の悪い場所に立つ必要がある、というか居心地の悪い場所に立つの方が問いが見つかりやすい。」

「問い」には必ず「答え」が埋まっている。
→問いを探しているつもりで、なかなか見つからない。しかし、居心地が悪い場所に自ら身を置く勇気がない。

僕が取った方法は、「一番便利な部位を切り落とす」と言うやり方。
→自分で言ったら、なんだろうと思った。最近で言ったら、東京での便利な暮らしを切り落してみた。

10点ぐらいの能力を60点にしたところで、プロの世界の60点は需要につながらない。
→これはなかなかショッキングだ。確かに、自分のやっていることは、10点のものを50点にしていることが多い。

「ヨットは風を利用して進んでいる。追い風の時はもちろん、向かい風であろうと、帆の傾け方で前に進むことができる。」しかし、無風状態では、どうしようもない。追い風も向かい風も使ってしまうという考え。
→なるほど。確かに言えている。向かい風も使えるという思考を常に持つことは大切だと思う。

「クリエイターの信用とは何か? 相手を楽しませることだ。」

「徹底的に楽しませて、信用の面積を広げれば、後でいくらでもマネタイズできる。」
→マネタイズ、、、昔に比べれば、クリエイターがマネタイズできる方法はたくさんできたきがする。フリマ、メルカリ、ヤフオク、キックスターター、ランサーズ等々、、、

この後、著者のお勧め本「 必ず食える1%の人になる方法」(東洋経済新報社)バチクソ面白いらしい。。。
→読みたいリスト行き

通知表で言えば オール3という状態が最もまずい状況で、他の教科書なんて「1」でいいので、その時間を使って自分の「4」を「5」にする作業をした方が良い。
→これは、耳の痛い話だ。私は、自他ともに認めるオール3人間。なにやってもそこそこできる自信がある。でも、何か秀でるものは何一つない。今まで運良くやってこれたのは、3のものと3のもの3のものを足して、かろうじて5にできたこと。

学校と違って競争社会で、引き抜かれるのは「5」のみであり、「1から4」まではゼロだ。 欲を言えば「5」が2、3個あると、自分にしかできない仕事が 提示できるから良い。
→4を5にして、それが数個あったらいいな、、、たしかにそうでないとこれから生き残るのが大変かもしれない。

・副業のアドバンテージ
「絵本制作を生業としている方は、その売上で生計を立て、家族を養っていかなければならないので、基本的に短いスパンでコンスタントに仕事をしていかないといけないけれど、本の売り上げを収入源にしていない人間は、極端な話、一冊の絵本を作るのに10年や20年かけることができる。これが副業のアドバンテージ。僕で言うところとプロに勝っている部分になる。」
→素人のいいところは、無限に時間をかけて、納得の行くまで、その作品を作れるところというのは、よく聞く。しかし、プロに勝る作品を世に出すまで、あんまり時間がかかりすぎると、副業にもならないかもしれない。

「僕も皆も 米や水やイレットペーパーやシャンプーは迷わず買うが、小説やDVDやライブチケットを買うのは渋ってしまう。「買う・買わない」の違いは明確で、必要なものは買うし、必要じゃないものは買わないのだ。作品は生きていく上で必要じゃないから売れないわけだ。」

「皆、作品は買わないが、どうやらお土産には手が伸びる。 お土産が、思い出を残しておくために必要なものだからだ 。ならば、 売りたい作品をおみやげ化してあげればいい。おみやげ化に必要なものは、思い出作りで、思い出作りに必要なものは、シンガポールや宮島や演劇といった体験だ。その絵本がお土産となるような体験を作ってあげればいい。」

「今、僕の絵本は本屋で作品として売れ、いろんな土地で誰かが開催している原画展で、お土産として売れている。」
→いいアイデア、どうやって自分の作品をおみやげ化しようか。

・電子書籍に興味が無い理由
「今、時代は体験を求めていて、 僕はライブや個展といった体験を頻繁に仕掛けるのでそういった運動の落とし所にする作品の場合お土産になりにくい作品には興味がない。」

「今SNSは拡散装置ではなく、個人と個人をつなげるツールであり、1万人に向けて網をかけるよりも、1対1を1万回まわしたほうが効率が良い。」
→なるほど、SNSは完全に拡散装置だと思っていた。たしかに、拡散装置として使おうとしているが、うまく言っていない。この発送の転換は、ぜひ使ってみよう。

・タモリさんの戦争についてのコメントが書いてあった。
「LOVE&PEACEという言葉があるけれどLOVEさえなければ、PEACEなんだよ。その生き方は、限りなく動物や植物の世界に近いな。」
→衝撃の事実、LOVEがあって人間なのに、LOVEがあるとそれを奪った奪われたになる。LOVEがなければ、奪おうとも、奪われたとも思わない。でも、LOVEがない人間って。しかし、LOVEを提供し続けたら、それを食べ尽くされるまで平和な気がする。著者の言う、エンターテイメントが人を感動させている間は、平和で、その時間を長くすればいいと言うことには、とても納得。旨い蕎麦を食べながら、喧嘩する人もいないし、感動する写真を見ながら、それを壊すことを考える人はいないだろう。一時でも感動できるものを提供できて、そして、そういう人がたくさん増えれば、平和は続くかもしれない。

・商品売るのに近道なんてない
「商品を売るにはやれることをコツコツコツコツ」
→万策尽きるまで、売る方法を考えた時、売るアイデアが見つかるのかもしれない。頑張ろう。

・指示を出さずに指示をする方法
自分の世界観をイラスト一枚、音楽数曲で表現して、スタッフそれぞれの作品にしてあげる。それが、自分の世界を表現してくれるチームの力を最大化する時に必要こととのこと。

「これは子供向けですかという質問」
「なんで、子供よりも大人である自分のほうが理解力が上であることを前提に話をすすめてんの?」
「親や先生が考えている子供向けというのは、子供ならこういうものを好きでやってほしいと言うエゴでしかない」
→これはやりがちな気がする。心の何処かで、大人が偉い、親が偉いと思っている気がする。

「お客さん胸を踊らすために大切なのは、プラスを追い求めることはもちろんのこと、それだけではなくマイナスをデザインすること」
→たまに蕎麦教室でやっている気がする。お腹が空いていると、とっても美味しく感じる。

「スナックの強みは待ち合わせ場所であることで、国民全員が情報を発信できるようになったセカンドクリエイター時代に求められるのは、間違いなく待ち合わせ場所だ。」
→最近思うのは、昨日の生徒は、今日の先生、今日の先生は、明日の生徒。
今まで、情報が少なかったり、技術が追い付いていなかったりで、修行したり、学校で長い時間勉強しないとなれなかった職業が、テクノロジーのお陰で、短時間に効率よく勉強することができるようなった。機材の進化で、クオリティが高くなった。

そして、SNSを使うことによって、多くの人に自ら作品発信することができるようなった。
昨日生徒さんだった人は、今日先生かもしれない。逆に、昨日先生さんだった人は、今日は、何か別のことで生徒さんとなっているかもしれない。

「集客のカギはソフトの充実だけではなく、お客さんの1日のコーディネートにあるんじゃね?」
→あるんじゃね、またこの口調ですか、、、やっぱり気になる、、、おじさん我慢。
確かに、よっぽど強い要因がないと、そのためだけに行くことはない。これもなにかロケーションを考える上で、重要なヒントな気がする。

「お客さんがお金を払う理由は「距離」にある。と言う話」

おとぎ町ビエンナーレの話「個展では意味がない。そこに来る理由が一つだと人は動きません。」
→2つ前に出たとおりだ。時間に厳しい現代人は特にそうだと思う。時間がもったいない、貴重な時間を有効にとなんでもマルチタスクにした方が時間を得した気分になる。スマホを見ながら、エレベーターのボタンを連打する人をよく見かける。

「技術水準も生活水準も上がった国では、面倒なことは高度にシステム化され、中略、どうしたって他人との接触がするなくなる。」
そうすると「1億総コミュニケーション障害時代だよ。コミュニケーションをとる機会が減るんだから、コミュニケーション能力が落ちるのは至極当たり前の話」
→言えている。外に積極的出たり、積極的に電話をしたりしないと、コミュニケーション能力は、落ちるし、人と会うのが面倒になる。最近は、あえて無理にでもコミュニケーションを取るようにしている。町の人に話しかけてみるとか。

「時代は止まらない。そして環境に適応できた種だけが生き残る。地球上のルールは、植物も動物も人間も「適者生存」だ。」

「好きなことで食っていけるほど人生は甘くナイない!」という時代から「好きなことで生きていく」を追い求める時代なり、これからは好きなことでしか生きていけないという時代が間違いなくやってくる。」

「年がら年中趣味に時間を費やして、その趣味をマネタイズできる仕組みを発明しないことには、どうにもこうにも」

「仕事になるまで遊びなさい!」

→みんな遊んで暮らせるなら暮らしたいと思っている。でもできないのは、勤労、我慢が美徳で育ったので、遊んでいる感があると、罪悪感を覚える。マネタイズの方法が発見できない。発見できる気がしない。なので、趣味に生きること、仕事になるまで、遊びきれないのかと思う。もしくは、そもそも年がら年中時間を費やして、遊びたいと思う趣味を持っていない人が多いのかと思う。これは自分に対しても課題。

「あなたが何かに挑戦し、結果が出ずにジタバタしている時、外野にいる連中は、迷走してるの?とあなたのことを笑うだろう。そんな時は、こう返してやればいい。迷走してるよ。君みたいに誰かを舗装してくれた道を歩いてないからね」
→はい!迷走しまくっています!なので、この言葉は感動した。涙がでる。表紙に泣けるビジネス書と描いてあったけど、ここのことか。

「大丈夫きっとうまく行くよ」
→心強い!迷走しまくって、この場所にたどり着いて、そして、未だゴールは見えない。人生未舗装道路が多すぎる。変なところで、高速道路を降りてしまった。しかし、西野さんありがとう。私は、みんながPAで満足するところを未舗装道路を走って、オアシスを見つけることでしょう。この本のお陰で。でも、最近のPAは、なんでも充実していて、快適。いいな。

--終わり--


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,568件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?