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=読書感想文=高峰秀子夫婦の流儀

自分で言うのも何ですが、おしどり夫婦だと思っています。
喧嘩らしい喧嘩をしたことがないです。

「おい!お茶!」なんてこともありません。お互いの名前ですら、呼び捨てにしたこともありません。

でも、、、

10年目のなんとかかんとか、大目に見てよ♫

結婚して月日が立つと、愛情は、本当の家族となり、関係は血縁に近くなると思います。
しかし、その反面、だんだん親兄弟のように遠慮がなり、遠慮がないと配慮が欠けるようになる気がします。

こんな時、この本のまとめを読み返すようにしています。そうすれば、また新鮮な気持ちでスタートが切れます。本はいいですね。

カップルでも、夫婦でもおすすめです。

–この読書感想文の読み方–

本の中から、気になった言葉(文章)を引用しています。「 」の部分です。本を純粋に楽しみたい方は、ここを読まずに本を入手されてください。
「→」は、私の感想です。

読んだ人によってそれぞれ心に刺さるポイント、文章が違うと思います。
読んで見たいと思ったら、実際に読んで、再びこの文を読んでいただき、
私の着眼点との相違を楽しんでもらえれば幸いです。

そして、あなたの新しい発見や問題の解決のヒントになったら嬉しいです。

–スタート–

「愛情と言うのは、相手が望むようにしてあげること。」

「思いやりと敬愛。食べ方とか、味の好みでけんかする夫婦は、お互いが元は、赤の他人だったことを忘れている。」

「違う場所で、違う時間に生まれて、正確や顔や姿も違い、一番大きいのは、男女の違い。それを乗り越えて一つ屋根の下で暮らすのだから、愛している愛していないと言うより、この人と一生つきあっていけるかどうかという簡単な対人間的な問題に行き着く。つまり、相手を尊敬しているかしていないかが問題。」

「夫婦はいい加減なところがないと続きません」無用の用が必要とのこと。
「遊びがそう、日本の床の間がそう。必要ないと言えば必要ないが、それがあるためにゆとりが持てたり、心にゆとりが出来たり。夫婦げんかは問い詰めていったら終わり。」

「世の中に無駄なことも必要。上質な無駄こそが、心を豊かにする。(明恵上人)」

→夫婦は、もともと全く違う人間で、しかも男と女。月とスッポンか、火と油くらい違う性質のもので、完全に理解することは不可能というくらい違うものだということを最初に意識するのが重要だと、この前半に書いているのだと思います。つまり、理解する、相手を変えるということは、しないで、いや、できないので、相手を認める、尊敬する、思いやる、与えるということをしていくのが夫婦と書いている気がします。

お料理の本を出すほどの腕前の高峰秀子さん、「台所のオーケストラ」や、それをビジュアル化した「高峰秀子のレシピ」もおすすめです。

そんな高峰さんの料理のポイント
「急がず慌てず、ゆっくりだが確実に作業する。結果的に早い。料理は何もしていないかと思うくらい静か。」
→これは見習いたい。幼少の頃から普通に包丁を使っているので、自分ではうまいと思っている。なので、千切りは、マシンガンのごとく切ってしまう。でも、いつ切ったかわからないのが、本当の料理人だ。きっと。

「相手がいるから使う神経。それを「おもいやり」とか「気ばたらき」という言葉にしてみる。」

「夫婦共に欠伸、ゲップ、くしゃみ、咳など一度も見たことがない。これが出てくるのが「馴れ合い」。
→ゲップはないと思いますが、その他は、さすがにあります。ここまでするとはすごいですね。そのくらい意識しなさいということでしょうか。

「馴れは、人間関係において、恐ろしい破壊力を持っている。馴れの果ては、「無礼」。その最悪は、言ってはならないことを言う。言ったらお終いという言葉は、決して言っては行けない。それは相手の精神世界を踏みにじる。」

「これは遠慮がなくなったら赤信号。最後まで美しい遠慮を維持しなくては行けない。」

「愛情溢れる礼節」

「高峰は、自分のためには怒らなかった。」

「7時に起きて、カフェオレとヨーグルト、りんごを半分。お昼は、11時半。チーズトーストかうどん。5時に夕飯を食べて7時に寝る。」

「夫婦は、24時間を全部自分のために使うことは出来ない。お互いの流れる時間の速さを合わせないと行けない。二人三脚のように。」

–全体の感想–
本当に素晴らしい。憧れの夫婦だ。

「愛情溢れる礼節」

この言葉を一日一回は暗誦したいと思う。

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