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おすすめ⑨リラ荘殺人事件

埼玉県と長野県の境の近くに建つ寮、通称「リラ荘」に芸術大学に通う7名の男女が遊びにくる。避暑を楽しむ学生たちだったが、崖下で死体を発見しその横にスペードのエースが落ちていたのをきっかけに、次々と事件が起こる、、。

と言ったあらすじです。
この作品は昭和50年代半ばに書かれたものなので、そのぐらいが舞台なのでしょうか。
とにかく芸大の学生たちの癖が強すぎます!
一人一人の容姿や、音楽系か美術系かそれもしっかり書かれていて、音楽系なら声の質なども丁寧に書かれていてイメージしやすいですがなんせ現代の学生とは容姿がかけ離れすぎていて、おしゃれなんでしょうがイメージ湧きにくくてそれも良きです。
前髪おでこに一本垂れてるおしゃれとは、、

しかもバンバン人が亡くなります。
誰が生き残るの?てぐらいバンバンです。
バンバンなくなる合間に学生たちは言葉を交わし、遊びを交わし。その時の描写を見ると昔の大学生はこうだったのか?こんなに自己が確立していたのか?と思わずにはいられません。自分がしっかりしすぎています。友達?ともじゃんじゃん言い争います。
今では考えられない、、だから学生運動とかが盛んだったのかな?

遅れて出てきた名探偵の影は薄いです。
それより田舎のポンコツ警察の人たちがめちゃくちゃ幅を利かせていて愛おしいです。
人里離れた孤島で警察も介入できぬ間に事件が連続するのはわかりますが、警察もいるのに事件起こりまくりです。
でも謎解きまで緊張が止まらなすぎて。夢中で読み進めていました。

ぜひ読んでみてください!

#読書感想文 #おすすめ本#おすすめ推理小説#ミステリー小説が好き

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