《緊急事態》デング熱闘病記
本来であれば、
留学1ヶ月を過ぎて節目の投稿を…
と思っていた矢先に、
緊急事態発生!
な、な、なんと…
【デング熱感染!】
先日まで、10日間入院をしていました。
正直、
「あぁ、無理…(ポキッ…)」
と、心が折れる音が聞こえました。
今回は、デング熱闘病生活について
お話しします。
そもそもデング熱とは?
デング熱という言葉をどこかで聞いた事がある人は多いと思いますが、日本ではあまり馴染みが無いですよね。
デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。
通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に 出現します。
デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。(厚生労働省HPより)
症状はインフルエンザにとても似ています。 私も発熱当初は、インフルエンザだと思って病院へ行きました。
【デング熱の特徴 】
①デング熱はウイルスを持った蚊によって媒介されるので、ヒトからヒトへの感染発症はありません。
②治療薬やがありません。対症療法を行い、治癒を待つしかありません。
③熱帯や亜熱帯の全域で流行していて、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。 日本に近い台湾も流行地のひとつです。
どうでしょうか、少しはデング熱についてイメージ出来たでしょうか。
①デング熱闘病記(発症編)
ある日の事です。
授業中に、腰と肩に強い関節痛を感じました。
「あれ、何もしてないのに…歳か?」
その時は痛みを感じながらも、授業後ひとりで課題をするために近くのマクドに向かいました。
注文して席に着くと、
物凄い悪寒を感じ、身体が震え出しました。
「もしかして冷房が効きすぎているのか?」
(マレーシアでは尋常じゃない程クーラーガンガンで寒さを感じる事はしばしばあります。)
そう感じて周りを見渡すと、汗だくでむしろ暑そうな客たち。
違和感を感じながら、ついに耐えられなくなった私は5分もせず、購入したマックフルーリーも食べずに歩いて帰宅する事にしました。
マクドから寮までは歩いて20分強。
いつもなら汗をかきながら帰れる距離なのですが、その日は違いました。
悪寒に滝のような汗、ぼーっとする頭。
ここで、
「あっ、これ、やばいやつだ。」
そう悟りましたが、自力で帰るしかありません。
動機も激しくなり、途中で休もうかと思いました。しかしここで止まってしまうともう動けない気がして、それ以降はほぼ記憶の無いまま寮までたどり着き、そのまま自分のベッドに倒れ込みました。
気がつくともう夜になっていて、
悪寒は治まりましたが明らかに普通では無い。
熱を測ると
38.7℃
普段どれだけしんどくても熱が出ないのですが、インフルエンザの時だけは熱が出る事は、自分自身知っていました。
これはインフルエンザだ。
そう確信した私は、
加入している保険会社に連絡して、キャッシュレス支払い可能な病院を探し、検査反応が出る発症から24時間経った翌日の午後に予約を入れてもらえるよう手配をしました。
(自分の事ながら、意識朦朧の中で冷静な判断…笑)
手配が終わると、また倒れ込むように寝ました。
②デング熱闘病記(診断編)
翌日、体調の回復を期待して目を覚ましました。
…が、良くなっている訳も無く
熱を測ると
40.0℃
こりゃひとりじゃ不安だ…と感じた私は、現地学生で私のバディを担当してくれている友人に連絡をして、病院まで車で連れて行って欲しい旨をお願いしました。
すると、
「まず、大学のメディカルセンターに行った方がいいよ。」
と言われました。
「学生はタダだから!たぶん…」
そんな事あるんか?保険の請求無理かもやな…面倒くさいな…と思いながらも、それを伝える気力も無く、午前中に連れて行ってもらう事に。
受付を済ませ、すぐに診察室に呼ばれました。
先生「今日は、どうしたの」
私「昨日から熱が高くて、関節痛がひどくて…普段インフルの時しか熱出ないので、おそらくインフルやと思います」
先生「オッケー、じゃあ喉あーして見せて」
(喉、あー…)
先生「うん、普通の風邪だね」
私「...?!?!?!?! いやいや、インフルの検査は⁈」
先生「いや、普通の風邪だから、必要ないよ⭐︎のど飴出しとくし、1日4回まで舐めていいからね」
→1度目の診断結果=ふつーの風邪
おまけに診察料とのど飴代、ちゃっかり取られました。
40度の熱も関係あってか、頭が沸騰して爆発しそうな気持ちになりました。
「よし、もう1人で、行こう。」
家に帰るフリをして、そのままタクシーを呼んで2軒目の病院へ向かいました。
予約していた2件目の病院では日本語通訳の方がいて、すんなりインフルの検査をしてもらえました。
(よし、これでインフル診断してもらって、タミフル飲んで、安泰や。)
…が、しかし、
診断結果はまさかの
先生「インフルエンザは陰性でした。風邪ですね。」
→2度目の診断結果=ちょっとキツめの風邪
…いや、ありえない
私の経験上、絶対にこれは風邪ではない。
そう強く感じたその時、ある別の病気を思い出しました。
『デング熱』
前日看護師の友人から、東南アジアの感染症は怖いという話を聞いていた事から、検査結果が出るまでに、東南アジアの感染症で自分の病状に近いものを調べていたのです。
そこでたまたま見ていたのが、デング熱。
私「先生、デング熱の可能性はないですか?」
先生「あー、デング熱ね…検査したい?」
私「し、し、ます!!」
という事で、血液検査を受けて、1時間後。
看護師「あなたの検査結果、デング熱でした。入院手続き進めますね〜」
→3度目の診断結果=デング熱
次回は、
『入院編』『退院編』
地獄はここからでした…。
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