読書記録note
今回は読書感想文です。
イラスト付きで3冊紹介します。
風神雷神 (上.下巻) 柳広司
今年2月京都に京都に旅行に行き建仁寺へ行きました。
レプリカですが、風神雷神屏風図絵を間近で見れてよかったです。
かっこいい御朱印帳も買っちゃった。
小説は風神雷神屏風図絵の作者俵屋宗達を主役に書いています。
まだ宗達が伊年と呼ばれていた青年期。
宗達は京都で扇屋の絵付けをする職人でした。
醍醐の花見や出雲阿国なども出てきて歴史好きにとっても楽しかったです。
※出雲阿国 歌舞伎の創始者といわれる女性。
慶長7年、宗達は平家納経の修復に関わります。
そして俵屋宗達といえばこの人。
本阿弥光悦とのコラボ。
ハッキリ言って絵描きの憧れであります。
私もずっと「俵屋宗達における本阿弥光悦のような人に出会いたい」と思っています。
私の絵の才能を見込んで声をかけてくれるお方!今もお待ちしています!
本阿弥光悦と俵屋宗達は一緒に嵯峨本を出版します。
嵯峨本の出版には実業家の角倉与一も関わっています。
小説ではこの豪商の倅の角倉与一と紙屋の宗二、そして伊年(宗達)の3人が幼馴染という面白い設定になっています。
気の合う仲間と一つの作品を作り上げるのは憧れでもあります。
重ねて申し上げますが、私の才能を引き立ててくれる方お待ちしています!(しつこい)
本阿弥光悦と俵屋宗達はその後も続く琳派の祖となります。
美術好きにはなかなか面白く読める一冊かなと思いました。
では2冊目へ
津軽 太宰治
今更感想文を投稿するほどでもない超有名作品ですが…。
やっぱり可愛い太宰治。
この本は特にkawaii太宰がいっぱいだと思うんです。
芭蕉翁の掟というのがあるんですが、それを旅の序盤でことごとく破るんです。
特に酒に酔って、同業者の悪口を言うところがかわいい。「もっと僕のことも認めてくれていいじゃないか」とすねる太宰もかわいい。
とにかくかわいい~萌え~な太宰がたくさんつまっています。
鯛を丸ごと一匹焼いて食べたかったのに、切って出されてショックをうける太宰。気持ち分かるし、こんな親しみやすいところがやっぱり人気のひとつなのかと思います。
そして太宰はメインディッシュを最後に取っておく派。
この本のメインディッシュである「たけ」との再会を最後の最後に持ってくるところがニクイなーと唸る。読後の満足感は最高の一冊です。
ラスト3冊目
今夜、すべてのバーで 中島らも
らもさんは2004年に飲食店の階段から落ちてその後亡くなりました。
アル中については吾妻ひでおさんの「失踪日記」もとても分かりやすいです。
人はなぜか堕ちていく人間に惹かれるところがありますね。
しかし吾妻ひでおさんもそうですが、中島らもさんのこの作品もとてもアル中の人間が書いたとは思えないほど理路整然としていて、らもさんは本当に頭のいい人だったんだなぁと感心させられます。
個人の体験談をおりまぜながらも、登場人物が個性的で小説としてもすごく楽しめます。
「あんたの20年をその子にくれてやれ」という赤河医師の言葉が印象に残りました。
以上短いですが、読書感想文3冊でした。
スマホのせいで以前よりぐっと読書をする時間が減りましたが、それでも毎月2冊程度は読破するようにしています。
こうしてイラストに描いてアウトプットするのも大事な作業だと思うので、なるべく続けていきたいと思います。
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