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ちょいと変わったノンさん~絵画コンクール&クリパ編~

絵画コンクール

おれはるい。
「るいるいっ!これ見て!」
とノンさんは言った。おれはノンさんに言われるがままにポスターを見た。
「絵画、コンクール・・・・・・?」
とおれはゆっくりと言った。ノンさんは
「そう、絵画コンクール。るいるい、出る気ない?」
といった。う~ん。おれは考え込んだ。ノンさんは
「新しく開展するパパの子供美術館に並べる人を探してるんだ。」
と言った。・・・・・・おれ、美術館に並べられるの⁉
「違う違う、美術館に飾る絵を描いてくれる人を探してるの!って言っても絵の上手さとかで判断して、最終的に抽選なんだけどね。」
じゃあ、わかんないってこと?でも、やってみたい気もするから、、、
「やろうかな。」
とおれは言った。

「できた~!」
とおれは、ノンさんに絵を見せた。
「おぉ~!上手い!私も、こんなふうに絵が描けたらなぁ。」
とノンさんは言ってくれた。おれは
「そんなことないよ、これでいい?」
と聞いた。ノンさんは頷いた。
「じゃあ、抽選出してくる!受験番号(?)6432だから、覚えといてね!」
とノンさんは言っておれの家から出て行った。

~次の日の朝~
朝早く、おれはノンさんに電話した。
「もしもし!ノンさ────────────────」
「早いよるいるい、10時まで冬眠が冬眠だからまた3時にかけなおして。」
とノンさんは意味がよく分からないことを言って電話を切った。
冬眠?冬眠が冬眠?しかも今10時。10時から用意に3時までかかるってこと?長いな。

~三時~
「ノンさん!」
とおれはまた電話を掛けた。ノンさんは
「なぁに、るいるい。」
とまだ寝ぼけているようだ。
「受かった(?)よ!」
とおれは重大報告をした。ノンさんはおぉーっといった後、
「じゃあ、明後日の夜、、、空いてる?」
といった。明後日は、クリスマスイブだ。。。ってえ~!クリスマスイブに何すんの?パーティーか?
「あっ、空いてなかったらいいんだ。」
とノンさんは言った。おれは
「いや、空いてるよ。」
といった。ノンさんは
「じゃあまた、持ち物だけメッセージアプリで教えるから!」
といって電話を切った。
クッ、クリスマスに、何するんだ?ナッツとか団とかも来るんのな?

持ち物:クリスマスプレゼント

それだけ?じゃ、早速買いに行こうかな。あっ、誰が行くんだろう。おれは質問した。

えっ?まだ、るいるいしか誘ってないよ。

皆で集まれるのか~。楽しみ!

クリスマスプレゼント

ん~、何にしようかとおれが悩んで歩いていると、ドンッと人にぶつかった。
「あっ、すみません!」
とおれが頭を下げると、相手が驚いたように、
「るい?」
といった。え?
「団⁉」
とおれは言った。団が、居た。
「奇遇だな。団も、クリプレ選びか?」
とおれは言った。団は
「え?何の話だ?」
といった。あぁ、知らないのか。おれは
「ううん、一緒に回るか?」
といったが、団が不服そうに断ったので一人で選ぶことにした。

「う~ん。誰にあたってもいいものかあ。」
とおれは言った。そして新しく店に入った。
「あっ!」
とおれは言った。
雪の結晶のキーホルダー。これなら、誰にあたっても問題なさそうだ。
でも、、、とおれは思った。
「これで、いいんだろうか。」
おれはとりあえず雪の結晶のキーホルダーを買い、その店を後にした。

おれは適当にそこら辺の店に入ってみた。
「っ。」
とおれは息を呑んだ。マフラーだ。それを見た瞬間、ノンさんの顔が浮かんだのだ。おれはすぐさま買ってしまった。
そして、ピッとレジを通している間に気付いた。
あっ、、、これ、衝動買いだわ。
そして、お財布から無くなった千円を見て不安になった。ノンさんの事考えて買ってる。こういうのって、ストーカーじゃないか?
ええい、買ってしまったのは仕方ない、ほっとけほっとけ~!

クリスマスイブ

そして迎えたクリスマスイブ。おれは指定された家を訪ねた。

””ピンポーン””

ノンさんが扉を開けてくれた。
「誰が今来てる?」
とおれは言った。
「るいるいが最初。」
とノンさんは言った。おれはそうなんだと言い、部屋に上がらせてもらった。・・・・・・気まずい。おれはそうだ!と思い、マフラーを手に取ったが、

””ピンポーン””

と、空気を読まないチャイムが鳴った。ノンさんが慌てて外に出ている間、おれはソローと鞄にマフラーを直した。そしてインターホンを見ると、ナッツと花の顔がこちらを覗いていたのだ。おれはびっくりした。ノンさんはナッツと花をつれて来た。
「あれ?他の人たちは?」
とおれは聞いた。ノンさんは
「それが、風邪なんだって。」
といった。気を付けないといけないな。
「じゃ、早速ケーキ食べよ!」
とノンさんは言った。おれらはおー!と盛り上がった。

~クリスマスプレゼント交換~
「じゃあ、食べ終わったところだし、クリスマスプレゼント交換しよ?」
とノンさんが言った。ナッツが、
「円になって、自分のプレゼントを置く!」
といった。おれは言われたとおりにやった。

ジングルベル♪ジングルベル♪鈴が鳴る♪
も────────────────

止まった。要するに、椅子取りゲームみたいな感じ。
「あっ、ナッツのだ。」
おれのは、ナッツのだった。少しがっかりとした。
「あ、私は花のだ。」
とノンさん。ナッツはおれので、花はノンさんだ。
何かなと、おれが袋を開けた。すると中には、美味しそうなチョコがたくさん入っていた。
あっ、こういう路線もありだったのか。おれはやらかしたな~と思った。
ナッツはおれのプレゼントを開けると、
「かっけ~!」
と言って雪の結晶のキーホルダーを袋から取り出した。かっこ、、、いいのか?それは知らないが、喜んでくれてよかった。
ノンさんから花へのプレゼントは、ダブルダレのキーホルダーだった。すげえな、今時売ってるんだ。ダブルダレって何か?それは、⁉(←これ)の事だ。世界は広い。
花からノンさんへのプレゼントは、卵だった。花曰く、
「卵割れてないか心配だった。」
らしい。花って変わってるな。ノンさんもかわってるけど。
はっ!女子は全員変わっているのでは(そんなことはございません)?
「いいな……。」
とナッツは言った。卵の、どこが良いんだ?確かにノンさんのダブルダレのキーホルダーも欲しいけど。卵も実用性あって良いなとも思うけど。自ら欲しいとは思わないな。そしたらナッツが、
「ごめん、ちょっとこの後用事が出来ちまって。」
といった。えっ?花も、
「私も、速く帰りなさいって親に言われてるんだ。」
と言い出した。
「解散するか?」
とおれが言うと、ナッツは
「おれらのせいで終わるのは申し訳ないから、二人は続けといて。」
といった。マジか、、、困ったなぁ。速くマフラー渡して帰ろうかな。
二人を見送った後、ノンさんが
「外歩かない?」
といった。おれは頷いた。

マフラー

少し歩くと、公園が見えて来た。公園におれとノンさんは入った。
「ヘクシュッ。」
とノンさんはブルブルと震えた。おれはノンさんが部屋着だったことを思い出す。おれは羽織っていたパーカーをノンさんに掛けた。
「えっ。こんな、悪いよ。」
と言ってノンさんがパーカーを返そうとした、
「いや、横で震えられてるの、立ち悪いから着といて。」
とおれは言った。ノンさんは返そうとしたパーカーを羽織った。
「「あのっ!」」
とお互いに声が被って笑った。おれは、
「これ、どうぞ。」
と言ってマフラーを渡した。
「っ⁉嬉しい!今、使ってもいい?」
とノンさん。おれは照れくさくなって、頷いたまま、前を向けなくなった。
「実は、私からもるいるいにあって。」
とノンさんは言った。えっ?
「これなんだけど。」
とノンさんは言った。おれはわくわくしながらプレゼントを開けた。
「っ。」
おれの選んだマフラーと、同じだった。
「あはは、被っちゃったね。」
とノンさんは言った。おれは驚き過ぎて完全に思考停止状態。
「アハハ、イッショダトハオモワナカッタヨ、ホントニ。」
とおれは言った。ノンさんは
「早速つけてみたんだけど、どう?」
と言った。おれは改めてノンさんを見た。

「いっ、いいんじゃない?」
とおれ。ノンさんは
「てかるいるい、なんでそんなに驚いてるの?」
と聞いてきた。おれは
「いや、、、ノンさんが普通のプレゼントを持ってくるとは思わなかったから・・・・・・。」
といった。ノンさんは
「酷~い!」
とプクッと頬を膨らませる。
「あっ、そろそろ帰る時間だ!送ってくよ、ノンさん。」
とおれは言った。
「良いけど、、、遠いよ?」
とノンさんは言った。え?あの家はじゃあなんなの?ノンさんは
「え?あの家は、人を招くようだし。」
といった。あぁ、お嬢様は違うな。
「でも、嵐さんが母さんに言って、母さんがおれに言ったから。送らなきゃいけない義務みたいなものだよ。」
とおれは言った。
「ママ、いつの間にそんなお願いして。」
とノンさんはどこか嬉しそうだ。おれは
「ってことで、送るね~!」
と言ってノンさんの手を引いた。いちいち恥ずかしいとか考える暇はない!

帰り道

おれはノンさんを無事送り届け、家に着いた。
「ただいま~!」
とおれは言った。母さんが
「お帰り~!」
といった。おれはチョコを机の上に置いた。
そしておれは自分の部屋に入り、貰ったマフラーを愛おしそうに眺めた。あったかそうだな。布地を触ってみる。
「フワフワ~。明日から、学校につけて行こ。」
とおれは言った。あっ、でも団になんか言われるか?そもそも今、冬休みだ。明日、公園に行くときにつけようかな。
明日はクラスの男子たちと公園でサッカーをする日だ。意外とサッカーは得意なんだ。

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