【ボランティア編】先入観を一度脇に置くと、視野が広がることもある。その1

異動後。

コミュニケーションについて考えたり、
軽いノリで転職活動にいそしんだり、
一大決心で連休を取り、石垣島に飛んだり、
色々なことを経験したわたしは、
地域のボランティア活動斡旋所の前に立っていた。

どこでボランティア活動に参加したら良いのか。
分からない方もいらっしゃると思うので、一例をご紹介する。

まずは市役所や区役所に行かれることをお勧めしよう。
比較的安全な団体が多いし、何より地域密着だ。
そして、役所の周りには斡旋事務所があることも多い。
ここは様々なボランティア団体のチラシが軒をつらね、どこも成り手探しに躍起である。

わたしも、あまりの求人?の多さにドン引きしていた。
地域の清掃、年配の方のお手伝い、各種地域イベントの手伝い。
何が何やら、分からず。
中に貼りきれず、事務所の表に貼り出してあったチラシと、事務所内のチラシと、行ったり来たりしながら。

あまりに行ったり来たりしていたので、見かねた事務所のお姉さんが声をかけてくれた。

「こういうところ初めて?」
「はい、多すぎて、何が何やら」

2人で苦笑したのを覚えている。

「これなんかいかがですか?いま、一番人が足りなくてお困りの団体さんなんで」
お姉さんは、わたしの要望を聞きもせずに、一枚のチラシを、大量の紙束の中から抜きとった。

外国籍のこども達と宿題を一緒にやる。

そんな内容だった。

小学生から中学生までのこども達にマンツーマンで2時間、週1回。

わたしは鳥肌がたった。

それは、まさしく、

わたしが、今から向き合おうとしている、

例の箱の中身を取り出す作業に、

まるっきり合致していたからだ。

わたしの見ないようにしていた、

学生時代。

タイムスリップするのには、

これ以上ない案件だった。


即断即決。

それまでの人生で経験したことがない、
それは、一切悩みのない決断だった。

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