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【貧乏からの脱出!②】仕事と出産

貧乏に殺されないために就活の前準備、職業訓練を受ける

職業訓練は友人に教えてもらいました。

授業料を払わなくてもデザインが習える。

しかも習っている期間中は条件が揃えば給付金が出る。

となれば受けるしかない。

私は人生を賭けた職業訓練に応募する事にしました。

職業訓練開始

通うためには面接を通過する必要がありましたが、無事通過。

給付金ももらえることになり、私は希望に燃えていました。

ところが職業訓練には私のような人生崖っぷちからの巻き返しを狙ってメラメラ燃えている人はいませんでした。

特に先生は65歳のおじいちゃんで、授業中はほとんど寝ている先生でした。

うどん屋のバイトと掛け持ちだそうです…。

おじいちゃん先生が寝ている間に、とにかく自習で知識を詰め込めるだけ詰め込んで、デザイナー経験者から少しでも情報を集めることに必死でした。

職業訓練は尊敬できるような人とはあまり出会えなかった(2人くらいいた)けど、心を整える準備期間としてはちょうど良い期間でした。

職業訓練が終わり、就活をする時。

自分としては職業訓練中はかなり頑張ったと思っていましたが、世の中はそんなに甘くはありませんでした。

職業訓練程度のスキルでは就職が難しいとわかって絶望しました。

まだまだ勉強が足りない。
経験が足りない。
勉強するためのお金はない。

八方塞がりの時に助け船を出してくれたのはまたしても友人でした。

友人が昔働いていたデザイン会社が人不足で、面接できることになりました。

いわゆるコネです。

持つべきものは友達です。

また目の前に一筋の光が差したような気がしました。

面接の結果

結果は、、

合格でした!

スキル面ではやはり足りないということでバイトとして採用になりましたが。

それでも私は嬉しくて嬉しくて手と足が震えていました。

本当に、こんな私でも憧れのデザイナーになれた…!

自分を信じて突き進んできて良かった…!

これが生まれて初めてのデザイン業界への扉が開かれた瞬間です。

3ヶ月で転職。

生まれて初めてデザイナーとして雇ってくれた会社では、簡単な更新作業と電話応対、雑用、これが業務の全てでした。

バイトなので現実はこんなもんです。

ハローワークでデザイナーに特化した合同面接会を開いてくれたおかげで次に就職することになる会社と出会えました。

初めてデザイナーになった会社は3ヶ月で転職です。

就職してすぐの妊娠。

就職してすぐに私は予期せぬ妊娠をしました。

小さな会社だったので産休制度も育休制度も存在しません。

ここまで頑張ってきたのに…。
クビになることも覚悟しました。

相手は結婚しない、産みたければ産めばいい、といった様子。

それでも子どもは絶対に産みたい。

おろしたくない。
1人でも育てていく。

エコーの映像を見たときから強くそう思っていました。

もしクビになったとしても、子どもをおろしたことを死ぬまで後悔するよりはマシ。

また貧乏に戻ったとしてもこの子と一緒に生きていく。

社長には「産みます」だけ伝えました。

「マジ?w」と言われました。

次の日から社長と経理担当で必死に制度を整えてくれました。

役所へ行って、書類を書いて、給料の計算をして。

小さな会社がたった1人のためにここまでやってくれることに驚きでした。
そして言葉では言い尽くせないくらいの感謝。

それから入社してすぐに仕事に穴を開けてしまったこと、本当に本当に申し訳なく思っています。

私は産休と育休を取れることになりました。

1年休んでもいい、と社長は言ってくれたけど、正直1年休まれたら会社としてはキツイだろうなと思います。

そして私の貯金ももたないので、8ヶ月で復帰することになりました。

復帰した当初は貯金ほぼ0円でした。

それでも仕事があればこれからお金を稼ぐことができる。

ようやく戻って来れた、と思いました。

その会社に勤めて現在4年半になります。
(産休育休期間含む)

副業も推奨してくれる会社なのでメディアサイトの運営や画家としても活動しています。

がむしゃらに走り抜けたド貧乏時代ですが、その反動で今を生きています。

貯金も少しずつではありますが貯まってきました。

贅沢の極みだと思っていた缶コーヒーも今では買えます。
(ちょっとだけ躊躇しますが…)

私の貧乏脱出は、私の力というよりは周りの人達のサポートあってのものでした。

今でもいつド貧乏に戻るかわからないので気は抜けませんが、親子2人で生きていくだけのお金は稼げるようになりました。

意外と気に入っている。

なかなかハードな人生ですが今となっては意外と気に入っています。

子どももまっすぐにすくすく育っています。

この子と一緒に、これからも生きていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

山村悠月(ゆづき)

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仕事が好きな熱い心を持ったクリエイターです。 会社に依存するだけでなく、自分のスキルを活かした働き方・生き方を模索中です。 またシングルマザーとして子育て奮闘中ですので「応援してやってもいいかな」と思った方はポチっとして頂けると励みになります!いつもありがとうございます!