空舞うイチゴ
舞うイチゴを見た。
何だろう?
近づいてみたら、イチゴを空中に投げて、口で受け止め食べる大会が行われていた。
丸ごとイチゴ・スライスイチゴそれぞれのシングル部門・ペア部門があるとのこと。
スライスイチゴは、さらに1枚ずつと1個分を一度に投げる部門に分かれている。
スライスイチゴの部門は、難度が高そうだ。
特に、1個分を一度に投げる部門は、空中でバラバラになってしまいそうな気がする。
挑戦者、すごいなぁ!
丸ごとイチゴでも、難しそうなのに。
スライスイチゴ部門が始まった。
厚さは、大会規定により2mm。
スライスは、主催者側が用意した自動スライス機で、担当者により行われる。
やはり、丸ごと部門より“イチゴが舞っている”感がある。
花びらより重いのだけど、花びらが舞っているようにも見える。
最後の、1個分を一度に投げる部門は、全部を受け止め切るのが難しい。
ペア部門となれば、ペアの人との呼吸も合わなければいけない。
丸ごとイチゴのシングル部門からずっと、息を呑みながら観ているけれど、スライスイチゴのペア部門は、本当に息を吸うのを忘れそうになる。
なお、会場に敷きつめられたビニールシートの上に落ちたイチゴと、投げる前に取られたヘタは、全て畑の肥料にされるそうだ。
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小牧幸助さんの個人企画「#シロクマ文芸部」最新のお題で書きました。
スライスイチゴを投げて口で受け止められるのかどうかや、最適な厚みなどは一切検証していません。
物理学的根拠も一切ありませんので、あしからず。
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