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修士の話 ウズベキスタン③(164日目)

あつい。夏、きたる。
夏休みもきたる。
そして、夏風邪もきたる、です。喉が痛い。

実は4月から某大学院修士課程に入学しまして、協力隊×修士という、なかなかラッキーな立場におります。
そこで今回は少し修士のお話をしたいと思います。


どうやって学んでいる?

オンラインで授業を受けています。
授業がなく講読メインのコースもあるのですが、私は授業を受けたかったのです。

ちなみに教育学です。
ナガランドで日本語教師として働いていたとき、どれだけ自分に教育というものの知識がないかというのを感じました。
加えて、今回のウズベキスタンでの配属先は義務教育の現場です。
今後も(日本語)教育分野で働いていこうと考えていたので、今回修士の学びを始められたのはラッキーでした。
休日の朝5時45分から授業を受けています。

「専門性」~若手国際協力の人の頻出語彙~

専門性。JICA Partnersを見ていたり、これから国際協力業界で働くことに興味のある人は何度も目にしているのではないでしょうか。
NGO職員としてヨルダンに駐在していた時期がありますが、大いに唸ったものです、専門性。
当時、どういう道に進むか決めあぐねていて、本当にこれからどんな専門性をつけていったらいいものかと悩んでいました。
まあ、いろいろなことが重なって、日本語教師になったわけですが。

そういえば、かつてある日本語教師が言っていました。「私は教育の専門家として~~ですから、ぶらぶらぶら~。」
私:(え!?そんな若くてしかも日本語教師ってだけで自分のことを教育の専門家って思えちゃうの?)
・・・性格の悪い人ですね。
私は本当に知識がなくてそれがきっかけで修士に進んだわけですけど、さて、でも教育の専門性ってなんなんでしょうね。

配属先では巻き寿司をやるなど。

「協力隊×修士」なにがいい?

間違いなく、大学院で教育について学び、その考え方を協力隊の現場に活かせることです。
協力隊の現場での悩みを大学院で理論面から解決しようとするとこができる、とも言えます。

例えば、「協調学習」「自己調整学習」などという考え、広く学習科学という領域、日本の小中高校の単元指導案の作り方や、高校英語の学習指導要領などについて学んでいまして、このような知識が今後の活動の進め方を考えるヒントになっています。

私の配属先は高校なのですが、私は週1コマしか授業に入りません。
つまり、生徒は週4、5コマ日本語科目を受けるのですが、そのうちの1コマだけを私から受けるのです。他の3,4コマは現地の一人の先生から受けます。
また、大学進学に日本語が活かされるというわけでもなく、彼らが日本へ行く予定もありません。
そして学習意欲は・・・。自分の中学高校での授業を振り返ってみると、まあ気持ちは分かります。
果たして、義務教育での日本語教育の役割は何なんでしょうか。何を目指しているのでしょうか。
このような、そもそもの日本語教育の在り方や目標設定から悩んでいました。
日本語教師という枠組みの知識しかない中でウンウン唸っていたわけです。
今回、学習科学や日本の教育について学びはじめて、知識の外郭が広がった、ウンウン唸るスペースが広がったという感覚があります。
井の中から出てきた蛙は、大海を見てなにを思ったのでしょうね。

これから

配属先の高校は夏休みになりました。
生徒の希望(と述べる先生の希望)で、夏期講習をやることになりました。
本当に生徒が希望しているなら応えないわけにはいきません。
というか、本当に生徒が希望しているとしたら、なんと嬉しいことでしょうか!!

配属されてから約3か月間、とりあえず担当のコマをこなすのに精一杯でした。うまくいったこともあればうまくいかないこともありました。
結局最後まで関係を築けないまま最後の授業が終わってしまった生徒もいます。
この3か月で得た自分なりの理解と修士での学びをもとに、新学期の準備を進めています。
きっと新学期の授業は今までのものとは違うものになるでしょう。

そして、ウズベク語とロシア語。。。少しずつでいいから、力をつけていきます!

それにしても、あぁ、喉が痛い。。

ウズベキスタンへ遊びにおいで~~

つづく


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