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パリに戻る

ようやく乗れたTGVは遅れ、パリに戻ったのは18時頃。さんざん歩いて底が擦り切れた靴の代わりを買いにRepettoに寄ろうかと思っていたが、もう間に合わない。ボン・マルシェももうすぐ閉店だ。観光らしいことを何もしなかった。せめて最後にパリらしい景色を見ておこうと、中心っぽいところで適当に地下鉄を降りた。

今から買えるお土産はあるだろうかと歩く。大きなUNIQLOがあるが、無論お土産対象にはならない。道に1€で水を売る怪しい人たちがいる。買いたいが大丈夫なのかな。。と思い切れないままセーヌの方に歩いていると、向こうから友人夫婦が歩いてきた。初日にごはんを一緒に食べ、OGATAでお茶を淹れてくれた人である。疲れて幻を見たのかと思った。エルバシャさんとの邂逅に霞むが、パリで偶然に合う確率はどのくらいだろう。タイミングの神が味方してくれる一日だったのだろう。思う以上に人は繋がっているということなのか。

飲み物を買って、セーヌ川のほとりで友人たちはビールとカルピス、私はラムネでしばらく過ごした。黄砂のようにもやっているのは、サハラ砂漠の砂だそう。明日は雨になるそうだ。風が強いので移動して、近くのピザ屋さんでごはんを食べる。

セーヌ川のほとりでサイダーを

フランスでの生活のことや、奥さんの仕事の話などを聞く。きっとこの時間が未来につながる何かを含んでいるのだろう。

オルリー空港近くのホテルに泊まり、いま朝の9時。搭乗手続きで一切コロナのチェックをされなかったのだが、大丈夫なのだろうか。9時半の飛行機でミュンヘン経由で帰ります。最後にピアノを弾いてから。

オルリー空港の駅ピアノ

(2022.7.20)