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指揮者合わせ後インタビュー:鶴原壮一郎さん
今日、飯森先生と合わせてみていかがでしたか?
僕ははじめてオーケストラと共演するので、「指揮者合わせ」というものがどういうものかも分からず今日来たのですが、飯森先生が本当に温かく、またこれまでの膨大な経験の中からのアドバイスを頂けました。ただの合わせというよりも、レッスンという感じで大変得るものが多かったです。
ラヴェルのピアノ協奏曲はとても面白い曲ですが、この曲に限らず、曲の構想を練るために、普段どのようなことをしていますか?
新しい曲をやる時、楽譜を読み込む時に、そこに根拠があるかは別としても、まず浮かんできた自分がこうやりたい、こう弾きたいという演奏を考えて、そこからレッスンに持っていきます。YouTubeやCDの音源を聴いたりすればその演奏者の意図が分かるので、そうしたものを参考にすることもあります。
先生によっては、先生自身の考える型にはめて来ようとする先生もいるけれど、僕はそういうのがあまり得意ではなくて。例えば今習っている江口玲先生は、型にはめようとするのではなく、あくまで先生が持っている曲に対するアイディア、そしてその根拠を提示してくださるんです。そしてあまりにも間違っていたら、ちゃんと指摘してくださいます。でも僕の音楽を否定する、ということはありません。
昨日のモーツァルトも、非常にチャレンジングな表現だと感じました。
僕もそう思っています。昨日、家に帰って配信を聴いたんですが、今までにはちょっとない解釈だと思いました。でも先ほど飯森先生も、ご自身の過去のコンクールの経験を交えておっしゃっていたように、コンクールでは攻めの姿勢もある程度重要だと思います。攻めまくった演奏をして、否定されたら落ちてしまうかも知れません。でもたとえ落ちてしまっても、大事なのは聴衆だし、新しいものは絶対批判を受ける。だから、そういうものは怖くない、と思っています。
ファイナルでのラヴェル、楽しみにしています。
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鶴原さん、ありがとうございました!
特級ファイナルは下記日程で開催予定です。
日時:8月17日(水)16:30開演
会場:サントリーホール
ファイナリストの演奏順・曲目は下記をご覧ください。
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(トップ写真提供:ピティナ/カメラマン:石田宗一郎)
(文中写真:山平昌子)