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ゆずの新卒VCの15週間目。〜グロービスのフェスに行きました〜

今村柚巴、新卒でVCとしての勤めてます。週報という形で自分にとっての学びなぞを描いていきたいと思います。

7月8日(月) 68日目

#確定未来 !!
IVS終了から一夜明け、優勝した安藤さんのお祝い会兼お誕生日会へ!!安藤さんに近しいご友人が集まってました。

安藤さん、私がSVに勤め始めた比較的西條の方からちょこちょこ関わりはあったのですが、改めて彼の魅力って何だろう?と話してた時に
「精神性が高い」
という意見が。

かなり強いチームではありつつも、参画されているチームの皆さんが仲良く、特に安藤さんは損得勘定なしに人に優しくできる人だと。

確かに、私がまだまだ何者でもない状態の時(今もLv0.1くらいだけど、もっとの時)でもあんまりかわらない態度で話しかけてくれたなと記憶。そういうところが人や環境に恵まれる才能なのかもです

当たり前にありがとうが言えて、ごめんなさいが言えるような人でありたいし、どんなに成功したり失敗したりしても忘れないようにいたいなとおもいました。改めておめでとうございます!

7月9日(火) 69日目

最近体が痛すぎてるのでカイロプラクティックに行きました。絶対に体を直します(雑)

7月10日(水) 70日目

この日、ANOBAKAのGP(代表パートナー)の長野さんと若手3名とご飯に行ってきました!

今村が #あのバカ本  を推しまくった結果成し遂げられたこの会!なかなか普段他のVCのGPの人としっかり話す機会は珍しいので楽しみにしとりました。

長野さんはKLab時代からCVCを立ち上げ、そこからMBO(スピンアウト)させてANOBAKAを立ち上げた方。

立ち上げ時の時の話をしていて、長野さんが

「ファンドレイズをしている時にたまたま飲み会で3次会くらいまで行った時にバーで隣の席で出会ったおじいさんに気に入ってもらって、出資してもらえたことがあって。ANOBAKAのクリエイティブもたまたま一緒にスリランカに行っていた齋藤太郎さんだし、普段めちゃめちゃ行く!ってわけでもないけど、やっぱり飲み会とか偶然で得られるものはたくさんあるから、ばかにできないよね」

と仰っていて。これだけ大きな会社だとしても、長野さんの今までの経歴を持っていたとしても、何かコトを起こす瞬間に誰と出会うか、そばにいるか否かで運命が大きく変わってくる。

多分この世には長い目で見た緩やかな関係性と瞬間的なショートショットの関係性があって。勿論長期的に良好な関係性を広くたくさんの人と持つことは大事だけど、「今、動かなきゃ」というタイミングで出会う相手が誰か?どんな瞬間で出会うか?も同じくらいかそれ以上に大事で、その「出会う力」もまた才能なんじゃないかな。

あのバカ本も含め、色んな過去のスタートアップの歴史をさらうことは、一見「歴史を見る」的なものくらいにしか考えられないかもしれないのですが、もう少し俯瞰して、ではこの事業はなぜ成功/失敗したのかを考え、今の時代に置き換えたらどうなるのか?を考えること。それが大事なんだと思います。

この本を読むtipsとして、↑の「iモード」を「生成AI」に置き換えるといいよというTipsがあります

7月11日(木) 71日目

毎週木曜日は朝勉強会。

今週は株式会社ROXXのCEO、中嶋さん。

ゆずにとっては青学の先輩であり、SVの初期投資先。テーマは「最初の10人」。

スタートアップでは「経歴がある人」「多分すごい人」が沢山いることで、その人のことを見て比較してしまったり、今隣にいるメンバーのことを大切にできない時もある。そんな時に、本当に大成しかつ自分が大切にできる相手は今今近くにいる人なのかもしれない。何故ならお互いに何もまだないから。

約10年前の朝勉強会の写真。Exitした人もいる。

今ではほぼ全員が既婚、子持ちというROXXマフィアともった初期メンバーとの写真もあげて、

「今は二週目起業だったり、強い人を入れたりしようっていうムーブメントがあるけど、このメンバーは確実に学生起業じゃないと集められなかった。
このメンバーでやっていたからこそ、小さいExitをして自分だけにお金が入る、という状態を目指さないストッパーになったと思う。人生を賭けてきてくれている全員に対してかっこつかないし。」

人が頑張れる構図は「自分のためと人のためのバランス」だと思う。っていうことをずいぶん前に書いた気がするんだけど、それを思い出しました。

一番最初に、何かを始めるのは自分の我儘でしかなく、わがままこそが一番強い力を出せると思う。しかしそれを継続する時に、「誰かが期待してくれているんだ」という暗示ともとれるものがあること。(これも自己満足と言えばそうなんですけど!ね!)これがないと、人間は弱い生き物だから止まってしまうと思うんです。あるから走りきれる。

スタートアップにいると、自分より眩しい人が沢山いて、それを追っかけなきゃ追っかけなきゃと思ってしまう時もある。でも、私自信を期待して大切にしてくれる人に報おうという感情が、結局一番大事なんじゃないかな。

7月12日(金) 72日目

すっごい久しぶりに、「例のBBQ場」に行ってきました。

私がSVで働く最後のトリガーとなったこのBBQ場。昨年の忘年会からすっかりご無沙汰でしたが、今年も夏になってきましたので大きく動くことが増えてくるので!心して!お待ちください!

7月13日(土) 73日目

今週は週末の方が活動量が多かったのでそこも書いてみます。

この日は住んでるシェアハウスメンバーで防災地下神殿へ。

関東付近で大雨が降った時に水を貯水して川に流すシステム。こんな感じでできてるんだーーとしみじみ。(スタートアップ以外のこともやってます)

地下18mにものぼる貯水層は5tの柱59本で支えられている。一番雨が降るとここが水でいっぱいになるらしい。

そのあとは100BANCHのナナナナ祭へ。昨年までは出店側だったけど、今年はお客さん。

普段はいかにニーズがあるか、大きなものが作れるのか、といった指標を持って事業と向き合っている。これは資本主義的な指標だし、それが今までの人類進歩の過程で大きく寄与している指標だから、私はいいと思う。

ただ、そんな世界線の中で偏愛的な価値観を持ち続けている100BANCHは、そのままでいて欲しいと思った。それを大切にする人が集える場のままで。

7月14日(日) 74日目

まじで今村は鬼脳死フットワーク人間なので、この2日前にふと

「今週末にグロービス(日本最古の独立系ハンズオンVC)がやってる夏フェスがあるらしい」

と知ったことから、はるばる茨城県までいくことを決めたのです。

急に決めた瞬間の投稿。

そもそも今村は2023年のロッキンでフェスにハマり、今年も元気にいく予定の人間。っていうか大学時代はイベント学部留学もしていた。

その時に決めた30歳の誕生日にやりたいことは、日産スタジアムに人を集めてフェスをすること。今でも言い続けてます。本気で。

だからうーっすらは知っていたのです。このフェスの存在は。

立ち上がりの経緯はコロナ禍でロッキンジャパンフェスが茨城県ひたちなか海浜公園という「聖地」での開催が行き止まったこと。(今年ついに復活します)アーティストやフェスのファン、茨城県民にとっては「ひたちなか≒ロッキン」ともいえるほど大きな存在だったものがなくなったことから、その流れを止めないために

約半年で(通常1年以上かかる)、素人が、7億円かけて(4億円の赤字を出し)立ち上げたというフェスです。(やばい)

現在始まって3年目。他フェスとは違って協賛があること、またファミリー層を大きくターゲットにしていることから

ヤクルトの無料配布
レバの民になれば冷えられるという空間
すごすぎるiQOSラウンジ(喫煙者限定)
ステージ名と同サイズの協賛ロゴ
ターゲット層が鬼広いタイテ。ちょっと懐かしい人とキッズが好きな岡崎体育、とき宣が並ぶ現象。

と、普通のフェスに行き慣れていればいるほど「まじか!」的なご法度要素がたくさん。

あとこの像が5個くらいあった。堀さん(代表パートナー)がいっぱいだった

たまたまIVSで出会ったグロービス社員の田村さんと現地で会えたので、フェスの立ち上げのことを聞いたところ

「始まりは、もう堀さんの鶴の一声だったよ笑そもそも経営大学院をやってる会社だから誰もフェスを作るプロなんていなくて。ただその中で手を挙げた元営業の女の子がこのプロマネを全部やって。今はもう専任になってるんだよね」

これを聞いて、本当にその女性の方に会いたいなって思いました(みてくださっていたら連絡してください)

祭りを作るのって、そして続けるのって、ものすごく大変なんです。

私は去年スタートアップ運動会を3ヶ月で立ち上げたのですが、もうヒリヒリ。ぶっ倒れる直前になりながら走り抜けた記憶があります

1mmのミスが大きな失敗につながる。しかも生放送一発勝負だから、ミスしても修正ができない。想定の裏の裏まで考えないといけないのに、我々はVCなんだから全くナレッジを持っていない。本当に0からの手探り状態。

そしてリスクリターンがあまりあってない。1年間がっつり自分の体とお金を投じないといいものはできない。でもそれが基幹事業ではない私たちは、「今年も運動会を続ける」という判断はできなかった。利益を及ぼさない、的な単純な理由ではなくて、他にも私は担わないといけないことが山ほどあるから。

勿論PMの方も、最初は教育がやりたくてこの会社を選んでるはず。(間違ってもフェスを立ち上げるためではないと思う)そんな中で今この進路に舵を切っている彼女に、とても会いたい。

また、もう一つ気になったことがあって、それは「ファミリーフレンドリー」と今後の拡大の相反性。

Lucky Fesはとてもゆったりしている。タイムテーブルに対して入場列が多くて熱中症、ってことも少ないし電波も快適。音楽だけでなく遊園地やフリマもあって、家族が過ごしやすい。

ただ、この状況が成り立つのは「このフェスが、立ち上げ期だから」という要素もあると考えられる。

ロッキンは5日間でおよそ26万人収容する。(2023年)日にならすと約5万人。

一方Lucky Fesは2023年の収容人数が4万人(3日)日にならすと1.3万人。3年間で増加傾向は倍々なので、今年仮に7万人動員があったとして2.3万人程度。

単純計算でロッキンの半分となる。立ち上げ期はこの数字が通常であり、敷地面積が同じ場所に人数が半分であれば過ごしやすくなることは当然と言えば当然。(ロッキンは2000年が2days 6万人動員)

ただ、この人が増えたらこの「ゆったりした快適さ」は維持できるのか?他の施策で補填できることもあると思うが、人数との反比例は感じる。どう考えてるんだろう。

これもスタートアップに近いとも思う。最初の顧客が満足している状態と規模拡大している状態。確実にどこかで相反するものが生まれる局面はあるのだから、その時をどう乗り越えるのか。多分その方法は誰より知っているチームだろうから、その選択をみてみたいなって思いました。

フェスにはSVメンバーの愛川と行っていたのですが、

愛川にインバイトされたカレンダー。確かにそうだけど。

まじで知り合いに合わなかった!というかグロービスの近くにいる人と、我々の近くにいる人が全く別なんだと思う。田村さんも「普段だったら絶対に関わらなかったですよね!」と言ってた(笑)

まあフェスは置いておいて、普段はかなり重厚な組織で大型の投資を行うグロービスと、若手に高頻度で投資をするSVは、遠い存在にいてもおかしくない。

でも、こうして「それ必要なの?」と言われるかもしれないものをつくって続けている点はすごいなと思った。
勿論いろんな意見はあると思う。音楽業界じゃないだろとか、他のフェスがあるじゃんとか、VCがやってんなよとか、音楽の方向性が〜とか。

堀さんAnother Ver.

ただ、物事にはいろんな面がある。その批判も一面的でああるが、個人的には「立ち上げて、やりきって、続けていること」がまずすごいと思うので、素直にリスペクトだなと思いました。

まずは運営代表の方(お名前すらわからねえ)に会いたいです!ぜひ会ってください!

そのまま夜にはSVがお世話になっておりますすとぷりの試写会に行きました。こちらは一気に対象が若いですね笑

内容には触れませんが(みてね)ファンが喜ぶモノを作る団体ってすごいんだな、って思った。ファンだったらめっっっっっちゃ喜ぶと思います。まじで。この「何度も来る」ファンがいかにつくかが映画の分かれ道だと思うので(またちゃんと仮説を書こうと思う)

1週間の総評

やっぱりこういう時、エンタメが好きで、すぐ動けて、オタクでよかったなと思う(アイドルオタクです)。1行くだけで超楽しい。それが仕事になれるような、なろうと思えばさせられるような、ありがたい仕事させてもらってるな〜と。思いましたです。

スタートアップの方!そうでなくても!今村と30分mtgしましょう。↑のURLよりお申し込みください。

SVでは毎週木曜朝8~9時に勉強会を行なっております!是非お越しください。(次回はIVSの後!7月25日(木)予定です)

人生のターニングポイントをこのマップに刻んでいってください〜 https://universityofuniverse.net