ノマド女子大生日記4 目の前のやりたいことは尊いんだよ。
おはようございます!あさからパンケーキ焼いたら割と焦げました!ゆずです!
成長しました
こう…まさかわたしパンケーキすら焼けねえの…?って自分で自分が不安になりました
この日は、co-ba気仙沼というお世話になっている恵一さんが経営するシェアオフィスのお掃除を手伝うことに。
co-baは全世界に展開するコワーキングスペース。
こんな風に、全国的に展開しとります。
2011年ごろに始まったプロジェクトなのですが、なんと気仙沼は地方展開の第一拠点なんです。
コンクリート打ちっ放しの壁と並ぶいろんな資料やグッズ。
ドラムセットやテナーも置いてあってここは、、?オフィスなのか??という空間。
シーシャもあるよ!ここはオフィスですか?()()()
そんなよくわからないけど面白い場なシェアオフィスです。これはこのco-ba系列でもまあまあ異質なんだそう。
だよね
通常のイメージ
そんなco-baでもうすぐ貸切の利用があるらしく。ひたすら掃除をしていきます。これは豆電球です。磨いて綺麗にしていく。
パーツごとに解体
そういえば私は大学一年の頃はビッグバンドサークルに所属するほどのジャズ好きで。作業しながらずっとタワー・オブパワーのメドレーをぶっ放してるんですが
パーツを取り付け、再設置完了です
途中で次男、だいじょうくんに「うるさい」と止められました、、ふええ、、
でも子供の頃ってジャズファンクって苦手ですよね。
私がジャズファンク好きになったのはまず間違いなく父親の影響なのですが、子供の頃はなんでこんなうるせー曲聞いてんだろくらいにしか思っていなかったなあと。うーんしみじみ。
掃除もひと段落し、恵一さんとお昼を食べに
喫茶マンボに!
マンボはですね、個人的にずっと行きたかったお店でして。
この記事のラストにもあったのですが、いちごのババロアが美味しい!と教えてもらって以来、行きたいな〜行きたいな〜と思いつつも行けなかったお店なのです
気仙沼に来たからには!と注文。キラキラしたイチゴが美しい。
子供とイチゴって、どうしてこうも似合うんでしょうね。
ふと気になり恵一さんにco-baの設立の理由をお伺いすることに。
「あ〜、俺、別にシェアオフィスとか興味なくて。つーかその時シェアオフィスの存在知らなかったし笑なにそれ、みたいな笑」
「でもなんか、もともと震災のボランティアしてて、『人が集まれる場』がいるな〜って。面白いことを継続して考えられるような。で、それありますかね〜って聞いたらシェアオフィスがそれならしくてさ。で、なんか掛け合ったらco-baがちょうど地方展開したがってたから。作った笑」
ど、どんな引き寄せ力やねん。
元々高校を卒業後ずっと旅人をし続けていた恵一さん。気仙沼に来たのも、たまたま東北旅ののちに震災が発生して、ボランティアに行こうと感じたから。その時にあ、いこ。ってなったらしい。どんなだ笑
「なんつーかさ、人って結構何かに気にして不安になってるから、綺麗なこというと思うんだよね。でもそれって過去か未来に対してだけで。誰も今に向き合ってない。今これに興味がある!これをやってみたい!って感情てすごく尊いはずだけど、それを隠してキレイになろうとするんだよね。」
「俺はその時の感情に素直に従うようにしてるから、今は気仙沼でたのしんで活動してる。ゆずちゃんがどうなるのも自由だけど、自分のやりたい感情って、尊いものだよ。人生どうにかなるから。」
恵一さんは、学生の頃に交通事故に巻き込まれて生死をさまよったことがあるらしい。それを引き合いに出すわけじゃない人だけど、どこかでやりたいことのなかにそういう、どうしようもない瞬間を味わったことがあるからなのかもともおもったりしました。
お昼も食べたところで恵一さんが会議らしく、だいじょうくんと気仙沼を散歩することに。
案内してくれます
これはポケモンのマンホール
これはポケモンのスタンプ
これはお気に入りのコロッケ屋さん
子供の目線を通すと、わからないものもあるけど今まで見落としていたものも見つめることができる。気がする。
今更私が子供心を忘れない、ことはできない。だってもう大人になってしまったんだから。「子供らしい」なんて言っても所詮は「らしい」だから。「子供」ではないから。
それなら大人は大人なりにおもろいことを探したいし、子供の目線も尋ねたい。なにが見える?なにを感じる?って
・・・にしてもさあ
人、いねえな!
今日は土曜日。基本どの店も定休日。せっかく人に出会いに散歩してる(本音)のに、なんもないじゃんか!クッソーやっぱここは都心とは違うよなあ
と
商店街のお店に数人の大人の方がいらっしゃったのです。
これは声をかけるしかない。多分この人たちは面白い人。私の中のアンテナが張ったのです
「え、なにされてるんですか〜」
と声をかけてみると(旅先のコミュ力ってみんなバグるよね)
「今からビールの工場に行くんだけどさ・・・」
ファ!?
ビール工場だと!??
絶対おもろいやん!??
だいじょうくんを恵一さんの元に送り届け、私はフラフラとついて行くことに
どーーーーーーーーん。
本当にビールの工場!って感じ。実は初めて入ります。
奥の外国人の男性がこのビール工場の方。
「ここはブラックタイドブリュワリーという気仙沼のクラフトビール工場で、種類の豊富さが特徴なんです」
ほうほう
「今までに60以上のビールが作られて、実際40は流通してるかと、、」
よよよ40!??どんだけや、、ってゆうかビールってそんなに差が出せるのね、同じ産地でも
「基本毎週一種類新しいものが出るようになってまして。ラベルもこんな」
か、可愛い〜〜〜〜
雑誌の表紙のような可愛らしいパッケージ。こちらも気仙沼のアーティストさんの作品なんだとか。
もともと東日本大震災をきっかけに始まっていったクラフトビール。おしゃれで楽しい、新しいエネルギーの詰まった工場でした
で、一緒に見てくれた方とちょっと試飲することに。
ここはビールスタンドも併設してるのでその場で入れたてを飲むことができるのです
「君、今日の夕ご飯は?」
ときかれ
「あー〜ー、、あんまり決めてないですねえ」
というと
よかったら酒のアテにつまむからどうぞ〜と
ビール屋さんの中でプチ宴会。マスクだしいっぱいだし密とかそれ以前だが酒とアテさえあれば宴会です(?)
ホヤとアジのフライを食べさせてもらいました。美味しかった、、
ってゆーか
「あの、さっきからお名前お伺いしてなかったですけど、どなたですか?」
「あ、私は泉英明と言って、、明日ここでまちづくりの講演会をやるから来たんだけど」
ん?
こ、講演会だと?
つまりすごい人?
と、一緒にいらしゃった気仙沼市役所で働く里見さんが
「まちづくり界隈ではかなり著名な人だよ。大阪のまちづくりを行っている人で、、」
え
えええええええええええ
「今回はその前日に街を案内してもらってて、私がビール好きだから、工場も見せてもらってたんだ」
5種類くらい買い込んで行かれた
うっかりビールにつられたらすごい人と私は今軒先で立ち飲みしているというのか、、お、恐るべし、、
「基本的にまちづくりをするときも、一過性の中途半端なことはしないようにしてる。力になりたい、本当に質の高い仕事に協力するときは、ちゃんと自走できるところになるまで作って行く」
お仕事明けのお二人でしたが、話しているのはこれからの気仙沼のまちづくりの話。私にはまだまだ勉強が必要な話だけど、泉さんのビジョンはすごいなって思った。
立ち飲みではありましたがこんなにすごいお話を聞けるってえぐいな。。
感動しつつも5時には解散。恵一さんちに戻る
と
な、鍋が焦げてるーーーー
昨日作ったシチュー。なんかミスったのか知らんけどそこがコゲコゲになってました。ああ、、
でもこの取り方もよくわからずアワアワしてると
「あ、重曹でね、煮込むんだよ。そうすると取れる」
と、恵一さん。
初めて知る知識ですがひとまず煮込みます
鍋の火を見つつ、今日1日のことを思い返しました。
やっぱりこうして実績のあるプレーヤーの方のお話を聞くと、自分の勉強不足を感じさせられる。そしてもっと何かを知りたい、って思うようになるな。
私みたいなふっつーの学生が、こんなに影響力のある方にたまたま出会うって、多分東京ではすごく難しいと思うのです。
そもそも忙しい人で、そういう人は同じようなレベルで経験がある方としか出会いシロはなくて。私みたいなふつーの大学生がお近づきになる方法って、それこそ講演会とかイベントとか、限られてくるしそもそも近づくことのできるスキもない。
でも、この気仙沼をはじめとする地方は違う。
何かをはじめたい、という人はみんなつながりを持っている。それはきっと、地方は基本コミュニティが小さく、その中で話が進んで行くから。
何かを始めるときに必要になってくるものは、経験とかそれ以上にコミュニティ内での信頼があるか。だから何かをしている人は地域と繋がってる。活動の前線に出て来てくれる。だから私たちみたいな学生が関われる余白がある。
人脈が得られるとか、そういう俗的な意味じゃなくて。「何かやってる人」ってだいたい面白いんだよ。でもその「面白い人」に出会える瞬間は、都心には少ない。でも地方にはある。
だから、学生に地方に行くことを私はこれからも勧めるし、続けたいなって思う。いろんな暮らし方でいきかたで、今後やりたいことも違うこの人達と出会える余白は、きっと学生の意識的な部分に何かのきらめきを与えてくれると思う。
そんなおもろい偶然、があるんだ。転がってるんだ。
やっぱり地方はめっちゃ面白い。気仙沼はその中でも面白い。私がたった一週間弱いて、こんなに面白いことが偶然的に起こる。
ここまで過ごして、私のしたいことが何と無く決まって来た。
「同世代に、この面白さを伝えたい。働きかたや学生のあり方が自由な今、拠点を動かす、面白さを知ってほしい」
たったこの夜の出来事で、そう思ったのです。
もちろんそれはプレーヤー方の目立つすごいことだけではない。こんな、鍋の焦げ目の取り方とか、そういう小さなことも、東京の家で暮らしてたらわからなかったことだったから。
だから、多拠点大学生はやめらんねえな!って。思ったりする夜更けでしたの。
続く!
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