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科学的な知識は差別解消につながる
1 科学的知識を得る必要性
科学が発展していない時代、雷がなったら「神様が怒っている」と信じられていました。
また、「血や死に触れると、ケガレる」と信じられて、そのような職業に就いていた人々は差別されてきました。これは伝染病蔓延を防ぐためだったと聞いたことがあります。
ですが現在雷は、「空気中の氷の粒同士がぶつかり合って静電気が発生して、地上との電位差で起きる現象」と科学的に分かっています。
「血や死に触れる」についても、どのようなウイルスがあって伝染病が引き起こされるのか解明されています。また伝染病が移らないように、手袋をはめたり、マスクをしたりするなどで防ぐことができます。
現代の私たちから見ると「なんでそんなことを?」と感じますが、コロナウイルスのときはどうだったでしょう?
「分からない」「見えない」というのは人を不安にさせ、「感染者」「みなし感染者」「かかわった人」というだけで、差別する標識を作り出しましたね。ネットでの差別扇動はひどかったですね。
でも、科学的知識があれば、あれほど敏感になっていたのでしょうか?
コロナ感染者に対して、あれほど差別は起きなかったのではないかと思っています。
2 95%以上の人が高卒なのに
日本では、中学校卒業後、95%以上の人たちが高校へ進学します。
その傾向は、今の50代より下の世代にほぼ当てはまるでしょう。
でも、コロナウイルスでは、あのような事態になった。
これは、「教育の敗北ではないのか?」と感じました。
入試のため、入試のため、と勉強はしたが、それが生きる力(差別しない力)になっていない。
ちょっとでもいいので、学習内容に人権教育のエッセンスを加えられないでしょうか?
そうすることで、教材はより生き生きと輝くのでは、と思います。
例えば、三平方の定理を学習するときに、階段スロープを取り上げる。そのときに勾配が何度までか決まっていることや、それが合理的配慮であることを伝える。
遺伝の学習をするときに、遺伝的多様性は別と考えられている集団(他人種・多種族)より同一集団の方が、多様である場合が多い。これは、部落差別撤廃に向けた大切な考えだと述べられています。
3 おわりに
知らないことで差別があってはならない。無意識に差別しない。私はそのためにも学び続けたいし、学んだことを授業でアウトプットしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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