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広島平和記念式典を初めて観ましたpart2


1 広島県知事あいさつを視聴して

先般、私は、数多の弥生人の遺骨が発掘されている鳥取県青谷上寺地遺跡を訪問する機会を得ました。

そこでは、頭蓋骨や腰骨に突き刺さった矢尻など、当時の争いの生々しさを物語る多くの殺傷痕を目の当たりにし、必ずしも平穏ではなかった当時の暮らしに思いを巡らせました。

翻って現在も、世界中で戦争は続いています。

強い者が勝つ。

弱い者は踏みにじられる。

現代では、矢尻や刀ではなく、男も女も子供も老人も銃弾で撃ち抜かれ、あるいはミサイルで粉々にされる。

国連が作ってきた世界の秩序の守護者たるべき大国が、公然と国際法違反の侵攻や力による現状変更を試みる。

それが弥生の過去から続いている現実です。

いわゆる現実主義者は、だからこそ、力には力を、と言う。

核兵器には、核兵器を。

しかし、そこでは、もう一つの現実は意図的に無視されています

人類が発明してかつて使われなかった兵器はない

禁止された化学兵器も引き続き使われている。

核兵器も、それが存在する限り必ずいつか再び使われることになるでしょう。

私たちは、真の現実主義者にならなければなりません。

核廃絶は遠くに掲げる理想ではないのです。

今、必死に取り組まなければならない、人類存続に関わる差し迫った現実の問題です。

広島県知事平和記念式典あいさつより

 私は、角国の要人が参加しているこの式典で、県知事としてこのように訴えるあいさつができるのは、とてもすごいと思いました。

 あいさつにもあるように、核軍拡によって製造された核兵器はいずれ使われる可能性が高い。だからこそ、核軍縮が必要なのだと思いました。

2 こども代表 平和への誓いを視聴して

今もなお、世界では戦争が続いています。

79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。

本当にこのままでよいのでしょうか。

願うだけでは、平和はおとずれません。

色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。

「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。

仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。

私たちにもできる平和への一歩です。

子ども代表平和への誓いより

 「願うだけでは、平和はおとずれません」。とても考えさせられる言葉ですね。
 教育の現場にいて、平和教育といったとき、戦争当時の悲惨さや苦しみを、日記や動画資料から共感させて、戦争はいけない、なくさないといけないという気持ちを高めさせるという授業が多くの学校で行われます。もちろん、それも大切です。ですが、「願うだけでは、平和はおとずれません」

 その学習の後でもいいので、
「今戦争は日本で起きていない。でも、本当に平和なのか?」と問いたいです。
 いじめの問題、差別やSNS上の誹謗中傷など、多くの問題が起きています。戦争の種は、存在するのです。
 それに気づかせたいなと思います。

・参考文献

・【全文】広島 湯崎知事「核廃絶 人類存続に差し迫った問題」

・【全文】こども代表 平和への誓い「平和をつくるのは私たち」

・平和教育の授業づくり


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