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行間を読む難しさ(数学本)

 こんにちは。
 今回は、数学の本における行間を読む難しさについて考えてみました。

 最後までお付き合いいただけるとうれしいです!!

1 行間を読むとは?

 次のような定義だと思います。

文字で直接表現されていない、筆者の本当の気持ちや意向を感じ取ること

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2 この記事で考える「数学の本」とは

 この記事で考える数学の本とは、「小・中・高校・大学の教科書」「大学レベルの専門書」「一般向けの読み物系の数学の本」「問題集」です。

3 数学の本で行間を読む

 数学の本で行間を読むとは、どういうことでしょう。
 私はこのようなことだと考えます。

  • 著者が省略している途中計算を読み取る

  • 著者が頭の中で想像している抽象的な概念を、読者が具体的なイメージ(計算や図)をする

4 最も行間が読みやすい数学の本

 おそらく小学校や中学校の教科書でしょう。
 なぜなら、一部の国立学校や私立学校を除き、日本に住んでいる小学生や中学生が読むのですから。ほぼ行間を読む必要がないくらい、ほとんど行間が詰まっているような形で書かれていると考えます。図や色使いなど、細部に至るまで工夫が凝らしてあります。

小中学校の教科書

5 最も行間を読まないといけない数学の本

 これは絶対に大学レベルの専門書です。(笑)
 大学レベルの専門書の場合、著者によって想定している学生のレベルが全く違います。
 ですので、購入して勉強する場合は、情報サイトでよく調べたり、図書館で本を一度眺めたりした方がいいです。

 私も現在、大学レベルの数学を勉強しなおしていますが、中々先に進めません。行間がかなり広く、1冊の本だけではよく分からないところもあるので、インターネットやYouTube、図書館などで調べています。
 また、練習問題があるのですが、その解答も答えだけだったり、解説があったとしても、かなり省略されているのでかなり苦労します。

 学習者の学習への熱意を求められるのが専門書です。その分、読みごたえもあります。

専門書

6 他の数学の本は?

高校の教科書

 高校の教科書の場合、各学校で採択する教科書のレベルが異なり、場合によっては行間を読む必要があるレベルのものがあります。なので、小中学校の教科書ほど行間は詰まっていませんが、かなり読みやすい部類だと思います。

高校の教科書

問題集

 問題集については、学習者が自分のレベルに合ったものを選ばないと、行間を読むのに苦労して、学習が進まないという状況に陥ります。例えば、レベルの高い問題集になると、途中の考え方などが省略されていて(行間が広くて)、学習者はそれに躓いてしまいます。よくあるのは、「よって」や「したがって」という一言だけで途中の計算過程が片付けられて困るパターンです。

 これは問題集を作成する出版社もそうならないように、どんな人向けの問題集か明記してくれています。(代表的なのは、数研出版のチャート式ですね。)

問題集

一般向けの読み物系の数学の本

 一般向けの数学の本の場合、数学の知識があまりなくても図やイラストを用いてわかりやすく(行間をさほど読まなくていいように)書いてくれています。

一般向けの本

7 数学が嫌われやすい理由

 最後に、数学が嫌われやすい理由について、私の考えを述べます。

 この記事で書いたように、小中学校の数学の教科書は、ほぼ行間を読まなくても良いくらいわかりやすいです。
 ですが残念ながら、最も嫌われやすい教科です。

 それは、数学は積み重ねの学問であり、前のページまでの学習内容が分かっていないと、いくら分かりやすい(ほぼ行間を読まなくても良い)教科書でも学習者にとって難解だからです。
 また、数学では日常生活ではなじみのない様々な記号を理解したり、数理技能も必要になります。記号が分からなかったら式の意味が分かりませんし(行間が広がったり)、数理技能が低ければ学習のスピードが遅くなります。(行間を読む速度が遅い)

 こういった理由から、数学は嫌われていると考えます。

8 おわりに

 私は、数学の記事を書く程、数学が好きです。

 仕事に行く前の朝の時間に数学をするくらい数学が好きです。

 どんなゲームをするよりも数学が楽しくて仕方ありません。

 学習していて分からないことがあっても、通勤中に突然パッと閃いたりして理解できる瞬間がたまりません。

 そして、私は数学に人生を助けられました。このことは書く機会があれば、記事にしたいと思います。

 最近は行間が広くない数学の本もたくさんあるので、読み物系だけでも読んでみるのも面白いですよ。

 物事の見え方も変わってくるかもしれません。

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

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