メンタルが弱ったとき、読んでよかった本6選

いきなりですみませんが、今年はあまりにもバタバタした年でした。

・年始に結婚式
・新年度から正規採用
・6月に体調を崩し、休職
・7月はあらゆる活動を停止
・8月から徐々に社会復帰
・9月に復職
・11月に再び休職←New!
(New! じゃねえよ)

体調不良の主な原因は「自律神経」ー世間で言うところの「メンタル」に関するものです。

現在も休職中で、体力の低下や睡眠障害など、日常生活を送る上で少し困る症状はあります。
しかしながら、「適切なタイミング」で良い書籍と出会えたことで、そこまで悲観的な状況にはならず、平穏に過ごせています。
(当然ですが、言わない限り周りの人にも気づかれません)

悩み多き現代。
休職や離職…とまではいかなくとも、いわゆる「メンタル」の問題で悩む人は多いかと思います。
そんな人たちの助けに少しでもなれば…と思い「メンタルが弱ったときに読んでよかった本」ならびに、私がそれを読んだタイミングを紹介します。

<この記事は観音クリエイションさんの企画「今年やってよかったこと Advent Calendar 2019」に参加しています>

<初期>「うつヌケ」「自分の『うつ』を治した精神科医の方法」

メンタル治療初期。
おそらく心療内科に通い始めたり、私のように仕事を休み始めたりするような時期ですね。

この時期の特徴として「自分でも驚くほど気力がなくなり、知的活動が低下する」という事象を体験しました。
1日のうち半分は寝て過ごす。
時間はあるけど、本を読もう…とはなかなかなれない。
なので、いくら役に立つ内容でも、文字が多かったり、具体性に欠けてたりすると、手が伸びないんですよね…。

そんな中、マンガである「うつヌケ」は良い。
・マンガなので、少ない知的負荷で読める
・具体的な経験なので、内容がスッと入ってくる
「ああ、みんな似たような経験をしているのだな」と、読むと気持ちがスッと楽になります。

同様の理由で、うつ病経験者のマンガ家・錦山まる先生が、現在連載しているこちらもおすすめです。

また、少し字が読めるようになってきたら「うつヌケ」の作者・田中圭一先生が、その執筆においてインスピレーションを受けた、こちらもおすすめです。説得力がすごい。

とにかく初期に大事なのは「こんな経験をしているのは自分だけではない」と知ること。不思議なことに、それだけでスッと楽になるのです。

<中期>「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」「ストレスゼロの生き方」

少しずつ快方に向かっている時期ですね。
よくなってくると同時に「治ってからはどうしようか…」という不安、また人並み程度の生活が送れる分「こんなに休んでいていいのだろうか…」という罪悪感が浮かぶ頃でもあります。

そんな中、まずおすすめなのは岡田斗司夫さんの書籍。
どれを紹介するか迷いましたが、これを選びました。

特に読んでもらいたいのが、以下の章です。
・第 1章 もう就職できないかもしれない
・第 4章  「お手伝い 」という働き方
・終章 あらためて就職を考えよう

いざとなれば(本当の本当に)なんとかなる」ということに気がつけます。
kindle unlimitedでも読めるので是非。

また、「死ぬ気でやるな、殺す気でやれ」という名言でおなじみ、筋トレ社長Testosteroneさんの書籍もチカラ技ながらおすすめです。というか、この時期に求めているのは案外チカラ技だったりする。

ハッ!となった一節を紹介します。

心配は何も解決しない。心配することによって取り除かれるのは未来の問題ではなく現在の心の平穏だけだ。(26~27ページより)

<後期>「そのうちなんとかなるだろう」「『ひとりで頑張る自分』を休ませる本」

いよいよ、復職(もしくは離職…)がはっきりし、先が見えつつある時期。
ですが、同時に「戻って(もしくは新しいスタートを切って)本当に大丈夫だろうか…」とも思う時期です。

まず、内田樹さんの半生記から一節ご紹介します。

父子家庭を始めた時に自分で決めたことが一つありました。それは『仕事で成功する』ことをもう求めないということでした。(中略)
そして、すべてにおいて家事育児を最優先することにしました
「家事育児のせいで研究時間が削られた。子どものせいで自己実現が阻害された」というふうな考え方は絶対にしない。
朝晩きちんと栄養バランスのとれたおいしいご飯を作って、家をきれいに掃除して、服を洗濯して、布団をちゃんと干して、取り込んだ洗濯物にきれいにアイロンかけして、服のほころびは繕って……ということができたら「自分に満点を与える」ことにしました。家事育児が終わって少しでも時間が残っていたら、それは「贈り物」だと思ってありがたく受け取る。(147~149ページ、太字は筆者による)

そうなんですよ。
私たちはついつい欲張ってしまうんですよね。元気な時も、そうでない時も。

私もこれを読んで以降「体調を最優先して、家事+αぐらいのことができたら上出来」というマインドセットに切り替えてみました。
すると、日々の家事のみならず、ちょっと本読んだり楽器弾いたりという、日常の些細な場面でも幸せを感じれるようになりました。オススメです。

そして最後はこちら。

『いい人』をやめませんか」という本です。
衝撃でした。なぜなら私は「『いい人』でいなくてはならない」という妄念に囚われていたからです。
おそらく私だけでなく「気を病む人」って、そういう傾向にあるかと思います。
これは別に私が「いい人」だ、と言っているのではありません。
もう一度言いますが「『いい人』でいなくてはならない」と思い込んでいた、というだけの話です。

読んで気づきましたが、「いい人」にならなくても、案外やっていけるもんなんですね。まあ、手にとってみてください。

おわりに

今現在のきわめて個人的な所感を述べると、それこそ「そのうちなんとかなるだろう」と思っています。病気とは思えない楽観。
それもこれも、いいタイミングで適切な本と出会えたからだと思います。

私のように休職…とまではいかずとも、メンタルのケアに関して、参考になる部分は多いかと思います。
ピンときたのがあれば、ぜひ手に取ってみてください。

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