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ローカル起業/壁の登り方・きら星伊藤綾の活動支援日記 -1月度-

こんにちは。越後湯沢の地域づくり仕掛け人・きら星(株)の代表をしております、伊藤綾です。

こちらのnoteでは、
・支援者としての記事(きら星の活動支援日誌)
・"起業型"地域おこし協力隊として、湯沢町で活動しているメンバーの活動誌
を紹介しております。

今回は、ローカル起業の壁の登り方と題して、小さいマーケットや小さいエリアでの起業をする際の、壁にぶつかったときの登り方についてを書いていきたいと思います。

壁の登り方〜岡本隊員編〜

児童発達支援を専門にしてきた岡本隊員。
NPO法人cocoiroの設立を申請し、事業所も新しくなり放課後デイサービス/児童発達支援事業所としての開業準備も順風満帆!と見えますが、具体的に案件が進んでいくにつれて色々と壁も出てきました。

▼岡本隊員の活動記録についてはこちらから

壁:受給者証問題

・未就学児童を対象にした、児童発達支援事業
・就学児童〜18歳を対象にした、放課後デイサービス事業
その2つの福祉的事業を、福祉価格(受給者証を持っている利用者は、利用価格の1割でサービスを受けられる)で受けるためには「福祉サービス受給者証(以下、受給者証)」を取得する必要があります。

受給者証とは
さまざまな福祉サービスを受けるために、行政が発行している証書。障害者手帳と受給者証は別物で、障害認定を受けていない場合(発達グレーゾーン)などでもサービスを利用することができるもの

湯沢町では、障害者手帳をお持ちの方以外での障害福祉サービスを利用しているケースが今までなく、受給者証の発行までの時間が現状4ヶ月程度かかる見込みという話が出たそうです。
通常、首都圏等の自治体では、2週間〜1ヶ月程度で発行されるケースが多い一方で、南魚沼エリアでは支援利用計画を策定できる専門人材に限りがあるため、発行までの時間を要してしまうという課題があります。

cocoiroのサービスに通所したい!とせっかく思っても、受給者証が手に入らなければ、自己負担での個別療育となってしまい保護者の負担が増えてしまいます。

特に就学児童向けの「放課後デイサービス」は、他所の自治体では学童保育代わりに利用している家庭が多く、安心でき・自分の能力を伸ばすことができる日々の居場所として活用している方が多いです。

cocoiroでも、現在自費での個別療育を行なっていますが、トライアル価格として1時間2,200円というサービス価格となっており、これでは事業者も保護者も継続が難しいのではないかと思います・・・。

こうした壁の登り方として、どうやったら受給者証の発行スパンを早くできるか?ということを議論して、いくつかの打ち手を並行して実行しようとしています。

1つは、近隣の十日町市との連携模索。
受給者証を発行するためには、サービスの「利用計画」が必要になります。南魚沼市では、サービスの利用計画を作ってくださる支援員さんがいる社会福祉法人が1団体しかありませんが、十日町市には、2つの社会福祉法人がサービス利用計画の策定支援をしているそうです。
南魚沼市で策定支援が受けられないのであれば、十日町で受けることができないか。まずはこちらの方向性を模索していくことが近道でしょう。

2つ目は、セルフプラン。
利用者または家族、支援者などが自身で作成する利用計画のことを指しますが、こちらは自身で作らなければならないという手探り感とハードルがあります。

やはり、初めてのことなので共に進める自治体としても慎重に検討しているそうですが、受給者証の発行が進まないからダメだ〜とはならず、様々な方法を模索して進んでいっているようです。

壁の登り方〜藤沼隊員編〜

先日(1月19日)の、新潟日報に藤沼隊員の空き家活用の取組みについて紹介されました!
10月から、地域の空き家を1軒お借りして、自宅兼作業場兼シェアハウスとして運用を始めております。

スノーボードが趣味で湯沢町に来たフジママですが、初めての雪国暮らし。
家の屋根雪下ろしから駐車スペースの除雪と日々奮闘しています。
▼藤沼隊員のFacebook投稿より

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壁:雪との付き合い方がわからない!

まだ借家なので、家を雪害で壊すわけにもいきません。シェアハウスの住民がいるので、出入りもできるようにしなければいけません。毎日毎日降り続く雪、掘っても掘っても、翌日にはリセットされてしまう。道具も、どんな時にどの除雪道具を使ったらいいのだろう?

藤沼隊員は、そうした雪への対処法も、面白おかしく乗り越えていきます。

Facebookで【雪国の先輩方 教えてください…】と度々投稿をします。
・凍りそうな寒い日に消雪ホースは出しておいた方がいいのか
・風がすごい日は除雪をしっかりしておいた方がいいのか
などなど

地域の皆さんから、様々な知恵が出てきます。
こうした交流を引き出して解決するのが、藤沼隊員流。

2人の壁の登り方に共通すること

外的要因や環境に関わるハードルが出てきた時に、諦めるか、そこから周りを巻き込んで打開する策を得られるか。そこがアントレプレナーとして成功するか否かの要因の1つのようにも思えます。

1人で事業は進められるわけではありません。
うまく周りの人を頼って巻き込んでができるか。
中にはプライドなどが邪魔してできない人もいます。
でも、自分のできないところを認めて、曝け出して、解決策を自分なりにも考えた上で人に頼ることができる人がうまくいくのではないでしょうか。

湯沢で活躍したいローカルアントレプレナー募集!

湯沢町では、地域資源を活用し、地域課題の解決をビジネスにしようと奮闘するローカルアントレプレナーを募集します。

【湯沢町の資源】
・町の面積の9割が森林!
・水量豊富な美しい河川
・コロナ禍でも178万人の人が訪れる観光地(平年は400万人以上)

【地域課題】
・医療や介護の人材不足
・観光/土木以外の若者の就労の場不足
・現場オペレーター等の人材不足

などなど、
人口8千人の町を共に暮らしやすい町にしてくれる仲間を募集しています。
いつかは地域で根を張る人になってみたい。
そんな思いを持っている方は、チャレンジフィールドとして湯沢町をご検討ください!

ぜひお試し移住などで、湯沢に来て・見て・可能性を感じてください。

▼町の方針については、湯沢町総合計画などもご覧いただけると参考になると思います。

https://www.town.yuzawa.lg.jp/material/files/group/4/sougoukeikaku2021_daijyesuto.pdf


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