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共感度100%【花束みたいな恋をした】

 

 脚本家坂元裕二が、菅田将暉、有村架純と共に打ち上げる、
 共感度100%のラブストーリー。

 introductionに書かれている通り、私にとっては共感度100%いや、それ以上に共感度の高い映画だった。

 山根麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)の二人がバイト、同棲、就活…恋する月日のすべてを、丁寧にリアルに描かれてる。



 偶然の出会いが、お互いを知っていく中で、自分と似ているところや共感がたくさん生まれ、いつしか、これは’’運命の出会い’’だと思うほどに、相手を好きになる。

 

 恋が実るときの、胸の高鳴りとか、身も心もぽかぽか暖かくなるような感情。手を繋いだり、キスをしたり、泣いたり、笑ったり、恋人と一緒に過ごす時間が心のシャッターにどんどん記憶されていく。


 それと同時に、いつか終わりが来るのではないかという不安。周りの環境が変化していく中で、ずっと同じ関係を続けていくことの難しさや、違和感を感じながらも、関係を変えたくないという思い。いつの間にか、好きだから一緒にいる。が、一緒にいるから好き。’’好き’’の形まで変化してしまう。



 はじまりはおわりのはじまり。


 いつか終わりが来ると知りながら、人はどうして好きになるの? そんなことを思いながら、今日も誰かを思い、かけがえのない瞬間を生きている。



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