集中力をホルモンで引き上げよう 〜 めざせ!ドーパミンマスター 〜
今日はご褒美による集中力を検証するつもりだった、が...。
残念。今日はオフィスの側のミスドにチュロスが5本しかなかった。
こんな暑い中、隣の駅のミスドまで買いに行ったら熱中症になること間違いない。チュロスさえあればきっと皆頑張れるに違いないのに。という事でご褒美の検証は明日に後回し。
さてチュロスが存在しない残念な今日という日は、昨日書いてみたドーパミンについてもう少し詳しく調べ上げることにしよう。
ドーパミンが出すぎた結果、集中力が10倍になったけど寿命が1/10になった、とかになったら目も当てられない。ぼくは長生きをしながら類稀なる集中力で超活動的でハッピーな充実ライフを送りたいのだ。
ドーパミンはどんな作用の仕方をするのか
昨日も少し記載したが、ドーパミンというホルモンは脳下垂体や中脳で蓄積・放出される神経伝達物質の一つだ。
↑ドーパミンの化学式はこんなのらしい。
そしてこのドーパミンが代謝されるとノルアドレナリンに、さらに副腎皮質でアドレナリンに代謝されるんだそうだ。
ドーパミンのメリットって何だろう
ドーパミンが過剰になりすぎるとどうなる?
ドーパミンが過剰に放出されると、実際には存在しない刺激がまるであったかのように伝達が生じ、その信号を受け取った脳の各部は存在を感じてしまう。これが思考担当の部分に反応すると...音もないのに音を聞いたり、見てもないのに見えたりしてしまう事になる。すなわち、幻聴や幻視などの幻覚や妄想といった症状を作り出してしまうのだ。
幻聴や幻視。なんかドラッグみたいだな...と思ったらその通り。覚せい剤はドーパミンの作動性に変化を及ぼしてしまうらしい。だから覚せい剤で覚醒(≒極集中)するのは納得なわけだ。一時期学生の間でスマートドラッグが流行った時があったが、これで納得だ。でも、クスリダメ、絶対。
クスリみたいなズルは使わずに、健康的に極集中して、受験や仕事を成功に導いてこそ面白いのだ。ゲームだってチートコードで最初から全アイテムコンプでは面白みのカケラもない。(ましてやクスリは人生も台無しになるし寿命も縮むだろうし。本末転倒だ。)
さて逆にドーパミンが少なくなりすぎたらどうなるか?
ドーパミンの放出量が少なくなると、実際に刺激があっても、刺激がなかったような低伝達になるわけだ。触ったのに触った感じがしない・やらなきゃなんない事でもやる気にならない。すなわち認知機能障害や意欲障害に繋がっていくわけだ。これが悪化すると統合失調症やうつ病などの状態を引き起こす、といわれているらしい。(※補足:統合失調症は陽性症状と陰性症状があり、陽性症状はドーパミン量の過剰な機能亢進状態で、陰性症状はドーパミン量の過小な機能低下状態が原因で起こる症状といわれています)
ノルアドレナリンは?
ノルアドレナリンは、脳がしっかりと覚醒して人間特有の高機能を発揮するための神経伝達物質といわれているそうだ。
↑ノルアドレナリンの構造体
ノルアドレナリン量が過剰になると、不安や恐怖、焦燥や取り乱す状態が出現し、代謝物であるアドレナリンも増えることで、頻脈や冷や汗などが出現し、その不安や焦燥は助長される。
逆にノルアドレナリン量が過少になると、覚醒度が低下し、睡眠障害が生じます。多くの場合、レム睡眠相が変化し、入眠直後にレム睡眠が発現するため熟睡が妨げられることになるんだとか。
今日の結論。
ということは、うつ病や統合失調症、不眠症なんかも、もしかすれば集中力をコントロールできるようになれば改善する可能性がある、という事ではないだろうか?
なるほど、だいぶ前ではあるが、一時期 鬱症状と診断されたこともあり、ここ2ヶ月間不眠症であるぼくは、完全に今回のこの実験にふさわしい被験体である、という事に違いない。
神が与えた天啓に従って、満足いくまで ぼくをモルモットにして実験し続けようではないか。
最後に、こんなわかりやすい図を見つけたので出展とともに掲載させていただきます。
Leonard, B. E. et al.: Differential Effects of Antidepressants, 1999, pp.81-90, Martin Dunitz Ltd, London, 改変
監修:CNS薬理研究所 主幹 石郷岡純先生
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