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時は金なり 〜時間と集中力の関係性を実験する①〜


もう集中の限界だ!!!!  


そう感じたことはないだろうか。

どれだけ好きな事に熱中していても、集中し続けると限界がくる。
目を使う作業なんかは特にそうだ。

今日は「集中できる時間」について考えてみることにしよう。
人間の集中できる時間には限りがあるのが現在の定説だ。

集中力を気にする人なら絶対に外せない方が、東京大学の池谷裕二教授である。彼とベネッセの共同実験によると、どうやら15分が人間の集中力のピークのようだ。

「連続して60分」勉強を行ったグループ
よりも
「休憩をはさんで15分×3(計45分)」勉強を行ったグループ
の方が、
テストの点数が高い数値が出たとの研究結果を発表されている。

さらに点数だけではなく、脳科学的な数値も根拠として提示されていた。
池谷先生が示してくれた下の図は、脳内活性率のガンマ波の差異だそうだ。
15分ごとに休憩を挟んだ方が明らかに活性を維持している。

脳波計が示す集中力の維持効果

先の実験では、学習中の中学生の脳波計測も行われており、「脳波は前頭葉のガンマ波が集中力に関与していると考えられる」とする池谷教授の仮説に基づき、どれだけ集中力を維持しながら学習できているかを計測している。

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fig1.「15分×3(計45分)学習」グループのガンマ波の波形

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fig2.「60分連続学習」グループのガンマ波の波形

fig1,2共に 出典:『集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法(東京大学・池谷裕二教授の見解)』 朝日デジタルより:http://www.asahi.com/ad/15minutes/article_02.html

明らかに「60分学習」グループは時間の経過とともにガンマ波の量が低下し、「15分×3(計45分)学習』グループでは休憩後に回復している。


15分刻みだと集中力が爆上がり!?

15分間での蓄積が効果が高い可能性があるようだ。もちろん中学生といいおっさんであるぼくには、おそらく雲泥の差があるだろうけれど。
実際にぼくも試してみよう。

ということで、15分刻みでスケジュールを区切って計測をしてみた。

本当は15分作業→5分休憩→15分作業→・・・を4回繰り返す予定だったのだが、途中で社員に相談持ちかけられて1時間取られたから、データが不十分。(明日もう一回リベンジできたらしてみよう)

実験データ1

うん、見事に集中度数が上がっている。
前回1時間同様に作業をしていた時のグラフと見比べよう。

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数値的にも10%以上の差が、しかも深い集中に至っては20%以上時間が向上している!これは飛躍的な伸びと言っても過言ではないだろう。
ましてや、この数値には5分間の休憩時間が入っているため、実際の%はこれ以上に増加する。

明日さらに検証を重ねるが、今日のところは「15分刻みで休憩を挟むと集中効率が飛躍的に向上する」と言っていいのではないだろうか。

今日は大きく一歩、集中力のコントロールできる極地に近づいたと言えるだろう。是非これを参考に、作業の効率を向上させていって欲しい。

次回、本日の検証の続編。
目指せ英単語マスター 〜集中力の違いで暗記できる量は増えるのか〜



参考文献:
『勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験』池谷裕二著
『集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法(東京大学・池谷裕二教授の見解)』 朝日デジタルより:http://www.asahi.com/ad/15minutes/article_02.html

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