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蝶々結びで腹を括ろう 24/04/13

・朝電車に乗っていると「人身事故が発生したので運転を見合わせる」という旨のアナウンスがなった。ということで目的地にはつけないみたいだ。休日の朝(9:00)に何の用事があるのだ?とお思いかもしれないが、今日原付が届くのだ。そしてその原付の配送料金が、友達の家に届けると無料なのだ(距離の兼ね合いで)。なので受け取り時間に間に合うよう友達の家に向かっている。が、唯一の移動手段である電車はストップ、微妙な距離の駅で降ろされてしまった。うーむ。

・配送業者に電話をしてみると、降ろされた駅、ちょうど配送料無料みたいだ。ラッキー✌️🤞。だが配送まで時間があるので横にあった商業施設で時間を潰していた。

・トイレあるあるか、なしなしかわからないが、座便器の個室には大体荷物をかけれるフックがある。これ自体すごい便利で、リュックなどやはり地面には置きたくないので助かる。だが

荷物が多すぎるとこうなる。視界がコートで真っ黒に。落ち着いてうんこができやしない。うん。

・誰だってそーする。俺もそーする。

届いた。リトルカブ50のやつ。かっこいい!でも待て。今ちょっと栄えている街にいるんだぞ?ここから安全に乗って帰れるのか?そもそもスクーターしか運転したことない僕が、ギアチェンジやら色々癖があるリトルカブを使いこなせるのか?怖すぎて1時間ぐらい駐輪場でうろうろしていた。でも腹を括らなくてはダメだな。こいつを相棒にしたいと思っているんだ。コイツを信じなくちゃ。

・ぶち転けた。乗って二分後前方に放り投げられた。痛え。ギアチェンジとか何?全然わからん。幸い車はいなかったので良かったが。痛い。怖い。とりあえず安置出来るところまで押して歩いた。

怖い。怖すぎてちょっと距離を置いてる。腕が痛い…骨折は、してないだろう。だが痛い。乗れないよ…怖くて…。

ヘルメットを置こう。とりあえず座ろう。汗が止まらない、冷や汗。痛い。怖い。ギアチェンジって何だよ。怖いよ…。左半身が全部痛い…。

・まあでも腹を括らなければダメだ(2回目)。でも怖かったら無理しなくても良い。腹を蝶々結びで括ろう。キツくは括るが、すぐに解いても良い。それぐらいリラックスしていこう。いきなり大通りに出るのは怖い。では細ーい住宅街の間をゆっくり運転しよう。それで知っている道を目指そう。えらい!一藤くん!って大声で自分に言い聞かせながら歩こう。不安をかき消しながら進むしかない。バイクのエンジン音に負けない声で不安を無くそう。よっしゃ!いっけぇー!!!

キノの旅?

・楽しい。これが自由か。これが解放か。これが愛か…。結局家を通り過ぎて、遠くまで来てしまった。楽しい。何だか本当に自由だな。かなり良い。バイクのエンジンがバルバルと唸るたび、僕の心は震える。その震えはやがて高揚感へと変わっていく。今分泌されているアドレナリンは吉か凶か。エンジンの震えによってお腹が痛くなるのは排か便か。

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