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螺旋骨折:転位を伴う右脛骨の骨のH3 の瞬間

アイススケートをしていて、残り3分位、出口目前で転んだ。平日昼間は入場料が1時間1ルーブルのスケートリンク。海沿いにあってクリスマスデコレーションがそのままでとても綺麗で、コースが長くとってある。2018FIFAワールドカップも行われたスタジアムのすぐ側。今季2回目で、だいぶ慣れてきてコツを掴んだつもりになっていた矢先… 転ぶ瞬間、スケート靴の刃が氷に固定された右足を軸に一回転して氷上に倒れ込み、足首だけで一回転とかできちゃうって人間の体すごいな…けど大丈夫か?…やばい痛すぎる…と思ってた。一瞬のうちに係員のお兄さんと知らないお姉さん(多分お客さん)と友達が駆けつけてくれて、でも1ミリでも動かす激痛過ぎて、お兄さんが起き上がらせてくれようと差し出してくれた手をギュッと握って、痛たたたたたとしか言えなかった。責任転嫁を手でしてみたけど、乗り移らなかった。暫くして落ち着いてきて、簡易ベンチ(2人掛け位の小さい)を担架代わりに持ってきてそれにお姫様抱っこで乗せてくれて、スケート靴のレンタルしてる部屋の隅の一角に連れて行ってくれた。
脚を動かすと激痛が走り、脛辺りの骨か何かがズレると言うか動くような音みたいな感覚があって、でも、つま先動くし貧血起こさなかったから骨折ではないと、変な自信があった。スケートリンクに常駐の救急隊員みたいな人が来て、脚を触ったり、動かしてと言われたり、で結果、多分骨折れてないけどヒビが入ってるかも。と。足首固定する為にタイツの上から包帯ぐるぐるぐる、そして痛み止めの注射をお尻にするって。かなり公の場所で、周りはガラス張りで外から丸見え。係員のお兄さんと受付にいたお兄さんも参戦してくれて、みんなで窓に上着でカバーしてくれた。でもみんなこっち向いてたのがなんか面白かった。ほんのちょっとお尻の上の方がパンツから出て、そこに注射されただけなんだけどね。本当にみんな優しい。この後もっとたくさんロシア人の優しさに触れる…優しさしか無い世界に飛び込みます。
注射してくれた救急隊員みたいな人の名誉の為にきちんと書くと、私はロシア語話せず、友達とは拙い英語なので、きちんと転んだ時の状況を伝えなかった。その結果でした。
少し注射の鎮痛剤が効いたようで、ベンチの上に寝たまま、友達がコーヒーとドーナツを買って来てくれて、遅めのランチ。これを最後に翌朝まで何も食べれないとか、知る由もなく。その後友達の友達が車で来てくれて、駐車してる所まで受付のバイトっぽいひょろひょろの男の子がお姫様抱っこで連れていってくれた。車は24時間の救急診療所に向かった。そこではレントゲンとって診察して、タイトルの診断名がつけられ、大きな病院へ救急車で搬送される事になりました。
車から診療所、診療所内での移動の全てを、友達の友達がお姫様抱っこしてくた。申し訳ないやら恥ずかしいやら…。友達はその日娘さんが運転免許を取れたとの事で、シャンペ―ンでお祝いすると言っていたのに。
転んだのが14時ごろ
診療所に移動したのが16時半ごろ
病院へ移動したのが18時半ごろ
病院でもう一度足と肺のレントゲンも撮って血液検査して、踵両側に穴あけて棒通されて、一通り終わったのが21時近く。その後病室へ。
絶対明日は家に帰る!とずっと強く念じた。大抵はこの効果大なんだけど。

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