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【私的読書生活】本棚から本を探す
さて本を読もう。
そう思った時に、すぐにはどれを手に取るか決まらない。
併読している本が多いからだ。
常に読みかけの本が10冊以上ある。
この本のタイトルを心の支えにはしている。
でも多分そういうことじゃない。
私の場合はただつまみ食いが過ぎるだけだ。
積んである読みかけ本からさっと取り出せるのは、調子がよい時。
まぁ、滅多にないことだ。
たいがいあっちにうろうろ、こっちにうろうろと、決まりきらない時間を過ごす。
結果読みたい本が決めきれず、つまみ食いの本がさらに増える。
蔵書の他に、図書館の本があると、さらに悩ましい。
期限というものがあるからだ。
これ読み始めてみたい。
でもこっちに予約が入っているから、次の返却日までに必ず返さなきゃ。
そんなふうに思い悩んで、結果どれも読みこなせず、泣きながら延長申請をする。
たまに今読まない本以外は処分してやろうか!なんて野蛮な気持ちになる時もある。
でもいざ本棚の前に立つと、背表紙が泣いて縋り、表紙が不敵に挑発してくる。
「面白いですよ」
「チラッとくらい読んでみませんか?」
「私、図書館に所蔵されていないんですよ」
優柔不断の私は、本たちの言葉を無視できない。
結果、蔵書が、積読が増えていく。
さて、今日もまたそんな風に気になる本たちを探してきた。
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このまま読み続けたい!と惚れ込む本はいるのだろうか。
それともまた本棚の周りを冬眠明けの熊のように満たされたくて彷徨くのだろうか。
言えるのは、ただそんなふうに、つまみ食い読書で過ごすことが、多分一番好きだということ。
デパ地下の食品街、色とりどりのコスメカウンター、よりどりみどりの楽しさが、私の本棚にはある。
本棚は私のテーマパークだ。
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