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本棚の前で考えた/#未来のためにできること

未来。
正直、イメージするのは難しい。

10年後、100年後どころか、明日だってよくわからない。

不惑を超えていっそう、そう思うようになり、逆に惑うことが多い日々。

新しく通勤のお供にする車も、少し悩みはしたけれど、結局普通のガソリン車。
EVにするには、まだまだ拠点や、対応に不安が多い。

シャワーヘッドを節水のものに変えたり、出来るだけ時短料理で節ガスにしたり、野菜は皮や茎も使ってゴミを減らしたり、一緒の空間で過ごすことで節電したり。

一応、そういう、いわゆる「エコ」的なことはしている。

でもそれらはただ、自分達の日々の生活のためであり、「未来」というたいそうなもののために何かしているわけでもない。

そんな自分が果たして、「未来のためにできること」の何を語れるというのだろう。

そう思っていた先日、読んでいた本に、「始末」という言葉についての言及があった。

それ自体は、いわゆるSDGsとは一見関係ない日本史についての対談本。

「始末」とは、文字の通り、始めと終わりを整えることだという。

「お金の出入りをきちんと管理して倹約するが、自分にとって社会にとって必要なお金は使うということ」
本郷和人・門井慶喜『日本史を変えた八人の将軍』

これ、まさに「未来のためにできること」かなと。

そして同時に、やはり自分には、「未来のために」と言えるほど、きちんとした「始末」は出来ていないことを痛感する。

よし、ここはひとつ、自分の生活の中の「始末」から、始めてみよう。

不要なものは買わず、倹約して、今、身の回りにあるものをひとつずつ管理して、整えていこう。

と、心に決めた時に、本の山が立ちはだかる。

実家にある本まで含めたら、5000冊くらいになりそうな蔵書。

はて、この始末をどうつけようか。

本当に気楽に古本として売りに行けるものならいいのだけれど、思い入れのある本や、コレクション的な本であればあるほど、どうしたものかと途方に暮れる。

ただの古紙ではなく、様々な物語や種々の箴言が刻まれたそれら。

出来れば、本当に読みたい人が読みたい時に手に取れる、そんな場所に収められたら、それほど嬉しいことはない。

夢は蔵書を並べたブックカフェ。
地産地消などを意識した、美味しくて居心地がいい空間が作れたらと思っている。

まだ夢想の段階で、何も具体的にはしていないけれど。

そんな「未来」を、ちょっとだけ、本の山を前にして考えた。

#未来のためにできること

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