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【産後の恨みは一生】は本当

つい先日、大切な友人が出産という大仕事を成し遂げた。そんな友人の勇姿を見て、私自身の出産や初めての子育てにドギマギした日々を思い出した。
そして、忘れはしない出来事も。

よく、【産後の恨みは一生】というが、実際どのくらいの男性がこの言葉の重みを理解しているのだろう。
最近はイクメンと呼ばれる人や、育休をとるパパも増え、男性の育児参加が増えたように言われているが、実際はまだまだ少なく、ママのワンオペが当然になっている家庭が多いのではないだろうか。

まだまだ「手伝っている」感覚のパパが多いのだろう。
そもそもその言葉をおかしいと思わない人もいるだろう。

かくいう我が家の旦那もそのタイプで、家事も子育ても私任せだ。自分の役割は休みの日に遊ぶことくらいだと思っているのだろう。
長男がまもなく3歳を迎える。3年パパを経験し、やっと「遊ぶ担当」という認識を持った旦那。出産当初は、「自分がやれることはほとんどない」という認識で、出産祝いという名目の飲み会に行っていた。一体誰が産んだのだろう。なぜ彼が出産祝いとお祝いされるのだろう。本当に祝う気持ちがあるのなら、早く家に帰して育児の手伝いをさせてくれとよく思っていたものだ。

女性は産後、ホルモンバランスの乱れや、睡眠不足、初めての育児での不安などさまざまな要素が重なり、かなり精神的に不安定になる。ホルモンバランスの乱れによるメンタルの崩れは相当過酷なもので、自分でもなぜ泣いているのか分からないのに涙が出たり、誰にも赤ちゃんを触ってほしくないガルガル期と呼ばれるものになったり、自分自身を保とうにも保つのが難しい状態だ。
そこに追い打ちをかける睡眠不足。睡眠不足が一番ひどい拷問だと思うくらい、眠れないということはつらい。
このように書いていても、つらいことだらけで、何が1番の原因か分からないくらい全てが大変なのだ。

特に初産はそうだ。はじめてのことだらけで、手の抜き方が分からず一生懸命になりすぎてしまい、産後うつを発症してしまう人も多い。もちろん我が子は可愛いのだ。可愛くて可愛くて仕方ないが、可愛いが故に「この小さな赤ちゃんの命は私にかかっている」「この子を失ったら…」そんな重圧が育児には毎日ついてくる。

そんな中、頼れるのはやはり一番近くにいる旦那という存在だろう。
この時期にどれだけ支え、協力してくれたかは、女性側にとってとても大きい。

さて、我が家の【産後の恨み】No. 1を聞いていただこう。

それは、私がホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、子育ての不安など全てが重なり「つらい」と一言弱音を言ったところ、返ってきた言葉だ。

「それを望んだんでしょ」
「そうなることが分かってて産んだんでしょ」

あまりにも衝撃的で、すぐに言葉が出なかった記憶がある。我が家は不妊治療を経て長男を授かっており、もちろん物凄く望んで産まれてきた子だ。産後は睡眠不足、ホルモンバランスが乱れる、これもよく聞く話で、頭では分かっていた。しかし、実際その時になってみないとわからないことは沢山ある。自分が経験して初めてわかることもある。第一、あなたの子でもあるのに、私一人が望んで産んだような言い方はなんだ!

今思い出しても腹立たしく、根に持っている。
一生忘れることはないだろう。

「頑張ってるね」「そうだよね、つらいよね」
なんでもいい。共感し支えてくれる言葉が欲しかった。

これから出産を控えている男性のみなさん、出産は交通事故に遭うようなものです。自分でも自分を保てないくらい、メンタルが崩れます。人一人の命を守るって全神経を集中させて大変です。二人の大切な宝物を命懸けで産み、育てようとしているママを誠心誠意寄り添い支えてあげてください。

そんな私の気持ちが少しでも誰かに届くといいな、と思ったお話し。

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