見出し画像

「好き」の因数分解を読んだ

先日、以下の本を購入しました。

どういう経緯で知ったのか忘れました。

なんとなく表紙が良くて、気になったとかだったかも。

作者となる人物も、勉強不足で知りませんでした。

でも面白かったです。


わたしからすると、

知らない人が自分の「好き」を書いているだけ。

それでも文章力なのかなんなのか、

中々興味深く読めました。

作者のファンだったら、たまらないでしょう。


詳しい内容は割愛しますが、

48個にものぼる「好き」を説明しています。

食べ物から絵画、特定のスポットから歌手など多種多様。


人が好きなものを知るって、

意外と面白いのかもしれませんね。

「そういう風に考えるんだ」とか、

「そんな良さがあるんか」といろいろ気がつく気がします。


「好き」に対するハードルって人それぞれだと思う。

例えば、

特定の歌手に対して、

ベストアルバム1枚しか知らないけど、

「大好きなんです!」っていう人もいる。

個人的には、

「いや、それでは大好きとは言えないやろ」と思う。

ここから深掘りするかもしれないのに。


対象のほとんどを知ってないと「好き」といえない気がしている。

(好きではあるけど、もっと詳しい人いるしな…)

(このレベルで好きって言っていいのか?)

とか考えてしまい、

「まぁ、嫌いじゃないです、好みです」

となる。

だから、普通に好きなものはあるけど、

心から「大好き」と言えるものがない。


この本ではそれぞれの対象に、結構な熱量が注がれている。

中でも結構グッと来る一節があった。

音楽は好きだが、それは聴くことが好きなのであり、演奏が好きなわけではい、ということに気づくのにだいぶ時間がかかった。音楽が好き、という言葉はあまりにも曖昧すぎる、何も語れていないのと同じだ、と今は思う。

最果タヒ(2020)『好きの因数分解』リトルモア p:77

確かに。

好きだと思っていたことでも微妙にズレていることはある。

ギターを弾くことは趣味として楽しいですが、

楽器そのものはそこまで好きじゃない感覚?

ギター好きは機材にこだわる人多いですが、

わたしは弾ければ何でもいいって感じ。

でもギター好きとして一括りにする雰囲気はある、かも。

好きの対象を的確に捉えるのって意外と難しいのかも。


なぜこれが好きなのか。

興味をなぜ持ったのか。

どうして続けているのか。

改めて考えてみると面白いかもしれませんね。

自分のことって自分でもよく分からないこと多いですし。

良いことに気付かされる1冊でした。

この記事が参加している募集

本記事を気に入っていただけたり、為になったと思っていただけましたらサポートいただけると大変励みになります! もちろんスキやコメントだけでも十分です! よろしくお願いします。