見出し画像

「このマンガがすごい!2023」の予想のお話②

いきなり本題

②ということで、①で書ききれなかったものをどんどん書いていきたいと思います。①はこちら
①昨日書いたのにもう②書いてるんですか?土日予定無いんですか?とかいう野暮な質問は厳禁ですよ。

講談社作品

6.『メダリスト』(講談社)

『メダリスト』1巻

講談社青年コミックスからは、個人的「このマン2023」オトコ編ド本命、月刊アフタヌーンに連載中のこちらの作品。本当に面白いフィギュアスケート漫画です、最高です。昨年ランクインしなかったのが本当に不思議です。「次にくるマンガ大賞」でもド本命で、見事1位を取ってくれました、やっと時代が追いついた。
そもそも「月刊アフタヌーン」とかいう最強無敵の漫画雑誌についての話を色々と書きたいことが無限にあるんですが、本当に長すぎるのでそれはまた別の機会にでも。「このマン」では過去にも同雑誌からは『天国大魔境』『ブルーピリオド』『宝石の国』など多くの作品が上位入りしているので、今回も期待大です。そしてさらに下に続きます。

7.『カオスゲーム』(講談社)

『カオスゲーム』1巻

同じく月刊アフタヌーンからこちらの作品。先月単行本1巻が発売ばかりの新連載ですが、業界の注目度やその内容の面白さからランクインの可能性は高いと思っています。かつて本賞レースにランクインしたことのある『亜人』の桜井先生が単行本1巻の帯を描いていますしね。また、「このマン2019」の天国大魔境は既刊2巻の段階でオトコ編1位を取ったこともあり、こちらの作品も同様に早い段階から賞レースを狙える位置にいる作品かと。
それにしても天魔を2巻で1位に持ってくる賞レース、攻めすぎだろ!そしてこれまた天魔の話になりますが、最近発売された公式コミックガイド読んでこの作品のヤバさを再認識したので、それもまたどこかで書きたいですね。石黒正数、天才が過ぎる。

8.『ブレス』(講談社)

『ブレス』1巻

またまた講談社コミックスから、月刊少年マガジンエッジにて連載中のこちらの作品。Twitterでの1話掲載があり得ないくらいバズっていてビビりましたね。恐らくランクインするならオンナ編で、割と上位を狙える作品だと思っています。絵のオーラが半端なく、マガジンエッジの表紙なんかめちゃくちゃ良かった覚えがあります。

私の読んでいる作品に偏りがあるので、オンナ編の方はあまり予想できないんですが、講談社だとこれ以外では&Sofaにて連載中の『ブスなんて言わないで』あたりがランクインの可能性がありそうです。あとはKissの『クジャクのダンス、誰が見た?』が面白いと思うんですが、既刊1巻が出たばかりの新連載で話題性に欠けるため、流石にランクインはどうだろうな〜というポジションです。オンナ編、難しすぎる。

9.『生徒会にも穴はある!』(講談社)

『生徒会にも穴はある!』1巻

講談社少年コミックスからは、週刊少年マガジンにて連載中の何かと話題のこちらの問題作品。今年の5月頃に突如として連載が開始され、一躍暗黒期の週マガのエース作品に。ランクインするなら間違いなくオトコ編なんですが、コメディ作品ってこういう賞レースにはあまり良い順位には入れないイメージがあるんですよね。話題性は十分なので、昨年の「このマン」上位独占の集英社軍団にどれだけ対抗できるか、注目です。

講談社少年コミックスだと、同じく週マガ『ガチアクタ』はオトコ編、マガポケ『薫る花は凛と咲く』はオトコ編オンナ編どちらにもランクインする可能性はあると思います。薫る花は票が分散してしまうのが難点でしょうか、めちゃくちゃ良い作品なのでランクインして欲しいですね。
最近の週マガ新連載だと『赤羽骨子のボディガード』なんか結構面白いと思うんですけど、まだ単行本も発売してないのもあって、入るなら来年以降ですかね。週マガは黒岩メダカを早くアニメ化しろ!
週マガの話をしたのでヤンマガの話もしておくと、『税金で買った本』『雨と君と』あたりは10位あたりでランクインの可能性はありそうです。『虎鶫』はやはり休載が多いのが響いて話題にはなりにくいですね、結構面白いんですけども。

その他出版社作品

10.『黄泉のツガイ』(スクウェア・エニックス)

『黄泉のツガイ』1巻

オレたちの荒川弘がガンガンに帰ってきた!ということで、月刊少年ガンガンからこちらの作品。少年漫画界の大傑作、『鋼の錬金術師』の荒川弘先生の最新作です。個人的には現段階では面白さはまあボチボチなのですが、Amazonレビューや売り上げ等を見るとやはり凄いですね。既刊2巻なのも丁度良いですし、作家人気もあり来年以降の賞レースでも選考必死なのでは無いかと思います。同じようなポジションとしては、クラーケンコミックス『金色のガッシュ‼︎2』も人気作家の人気作の続編ということで、良さげな順位に入ってくる可能性はあると思います。ガッシュ、1巻だけで20万部って本当に人気がありますね、凄いです。

11.『天幕のジャードゥーガル』(秋田書店)

『天幕のジャードゥーガル』1巻

ボニータコミックスのこちらの作品、連載はスーフルというウェブ漫画サイトでしているのでしょうか、あまり詳しく無いので分かりませんが。13世紀のモンゴル帝国を中心とした歴史ものを、トマトスープ先生の独特なタッチで丁寧に描いている良い作品です。昨年のオンナ編1位もボニータコミックス『海が走るエンドロール』が取っていますし、可能性は十分。特に女性向けといった内容では無いのですが、レーベルからランクインするならオンナ編だろうなと予想しています。今年に限らず、来年以降の賞レースでも常連になりそうな雰囲気はプンプンしますね、楽しみです。

12.『光が死んだ夏』(KADOKAWA)

『光が死んだ夏』1巻

大手出版社KADOKAWAからはウェブ漫画サイト、ヤングエースUPにて連載中のこちらの作品。この作品は人の顔の描写と擬音の書き方が好きですね、恐らく今年のオンナ編大本命作品では無いでしょうか。既に他の賞レースでもそれなりの順位を取っていて、売上・人気ともに十分な作品です。既刊2巻なのも丁度よく、オンナ編1位を取ってもおかしく無い作品だと思っています。

その他入りそうな作品

その他、入ってもおかしく無いなと思う作品を雑に紹介していきます。長くなるので解説は短めです。
まず、『タコピーの原罪』。実は単行本は今年の作品なんですよね。旬が過ぎた感じはありますが、瞬間最大風速的には入ってきてもおかしく無いと思います。
同じくジャンプラで『さよなら絵梨』。「このマン」は藤本タツキ大好きな風潮がある(昨年ルックバック1位、一昨年チェンソーマン1位)ので、こちらの作品も入ってくる可能性は高いです。個人的にはルックバックには少し劣る印象なので入っても後ろの方かな〜とは思います。また、『チェンソーマン2部』も入ってきそうですね、藤本タツキ「このマン」3連覇はあるのか、注目です。
あと①で忘れてましたが、ジャンプでは『ルリドラゴン』なんかもありましたね、連載休止中なのが痛いですが、話題性は抜群ですし普通にありそうです。
オンナ編ランクイン予想では、feelの『ジーンブライド』なんかも候補ではないかなと。社会派漫画的要素がある漫画は賞レース系は強いイメージがあります、昨年の『ダーウィン事変』然り。
また同じくfeelで、昨年も上位に入っていた『女の園の星』なんかは余裕でオンナ編2連続ランクインも考えられますね。単行本はこの1年で進んでないですし。
それと「次マン」でウェブ部門1位を取ってた『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』もオンナ編筆頭候補ですかね、個人的趣向でこれはあまり好きでは無いんですが。
またオトコ編については、月マガ『サンダー3』。連載開始当初はめちゃくちゃ話題になったんですが、単行本売り上げが奮っていなさそうなのが痛いですね。選考員が尖っていたら入りそうです。
コミックNewtype『鍋に弾丸を受けながら』も丁度既刊2巻でありえそうです。ちゃんと面白いですしね、売り上げもそこそこ。

話題性・売上等を考えるとランクインしそうな作品はこのあたりでしょうか。個人的趣向を加えるとまたとんでもない量の文章になってしまうので、ここでは書きません。2022年下半期の漫画の話をする機会にでも。

まとめ

ここまで私の知っている範囲で、「このマン2023」にランクインしそうな作品を色々と挙げてきました。しかしながら「このマン」は割とリピート作品(前年にランクインした作品)が入りがちな賞レースでもあります。今回あえて挙げていなかった「このマン2022」ランクイン作品がそのままランクインすることも十二分に考えられますね。そのあたりも含めて、恐らく来週までに発表されるであろう結果の方を楽しみに待っていたいと思います。

おわりに

漫画の賞レースが好きな人が、ただただ漫画の話をするだけのnoteをここまで読んでくださった方、ありがとうございます。この漫画入ってないのはおかしい!などの作品があれば、Twitterやらここのコメントやらで教えて頂けると嬉しいです。

次回のnoteがあるかわからないとか言っておきながら、人生暇すぎるため翌日に次のnoteを作ってしまいました。次回は書くとしたら12/6にある渋谷の月刊アフタヌーンを中心としたトークイベントについて、アフタヌーンへの愛と共に書くかもしれないです。また機会がありましたら読んでください。

それでは終わります。お疲れ様でした。

この記事が参加している募集

#マンガ感想文

20,191件

#今こそ読みたい神マンガ

2,594件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?