ゴーリーとの旅 「エドワード・ゴーリーを巡る旅」佐倉市立美術館
奇妙な香りをぷんぷんさせている作家エドワード・ゴーリー。
松濤美術館で開催された展覧会を見逃したなと思っていたら、佐倉市立美術館に巡回してきたとのこと。これは行かなくてはと喜び勇んで行ってきました。
そして、後半に書きますが、別日に開催された「ゴーリーとふしぎな生きものたち」〜トーク&朗読&音楽会〜に当選してこちらも楽しく参加してきました。
◾️展覧会
細密な原画をたっぷり見られる充実した展示だったと思います。
ゴーリーが子供時代、青年時代に描いた絵も展示されていました。いつも同じ感想になってしまうのですが、絵が上手い人は子供の頃から上手い。
13歳ごろに描いた《魔の手》という22枚のドローイングが、すでにいま知っている画風で魔女のような手がさまざまなものを掴んでいるというアイディアも面白い。
そして、子供と不思議な生き物で章立てて絵本の原画がずらり。
このサイズにこんなに細かく書き込みができるのかとため息が出るほどの細密画。
黒い線だけだからこそ感じる不穏な雰囲気や奇妙な感じも楽しい。
ニューヨークバレエに関連した舞台芸術、本の装丁や挿絵、ケープコッドに移ってからの像を描いた作品など、絵本以外の作品の展示もあり、ゴーリーの仕事の幅広さを感じました。
はじめにのところで、UNDER-COVERの名前がありなんでだろう?と調べたら、松濤美術館では参考各品として展示されていたらしい。
佐倉には来ていなかったのが残念。
◾️トークイベント&ライブ
5/11(土)に開催されたトークイベント&ライブに行ってきました。
イベントタイトルは「ゴーリーとふしぎな生きものたち」〜トーク&朗読&音楽会〜、出演は柴田元幸さんと小島ケータニーラブさん。
展示替えがいつからか調べている時にイベントの開催を見つけて、柴田元幸さんのお話を聞いてみたいと思い申し込んで無事に当選。
観覧券必要とのことでしたが、以前に行った時のチケットでもOKなのは親切だなと思いました。
柴田先生の朗読とケータニーラブさんの音楽の合間に、柴田先生の翻訳裏話やゴーリーの解説を挟みつつ進んでいきます。
途中質問タイムもあり、あっという間の1時間半でした。
イベント終了後はサイン会もあり、眺めていたら愛知県からいらしたという人がいてびっくりしました。
<演目>
春休みの夜:歌
ケータニーラブさんは佐倉市に住んでいたことがあり、自転車の街でもあるので自転車を押しながら話す2人の歌。
情景が浮かぶ素敵な曲でした。
失われたライオンたち:朗読
変な話を思いつくなぁと思ったら、実はモデルがいたという種明かしが。最近の研究でわかったそう。青い時:朗読&音楽
犬のような生き物が出てくる哲学的な絵本。恋人と別れた時に書いたらしい。題のない本:朗読&音楽
オノマトペの歌うろんな客:朗読&音楽
場面に合わせてカセットテープやベルなども使ってにぎやかにブラーラビットのいたずら:朗読&音楽
「ブラーラビットのいたずら」というフレーズが印象的。たまに口ずさんでしまう
◾️おまけ
併設のカフェで地卵ぷりんと展覧会限定のハーブティー
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