手が生み出す力強さ「吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる」埼玉県立近代美術館
ベルーナドームでライブがあるので、せっかく埼玉に行くならとライブ前に埼玉県立近代美術館へ行ってきました。すこし(だいぶ?)遠回りしての寄り道です。
現代美術は詳しくないので、吉田克朗の名前を見てもピンときません。ただ、埼玉県立近代美術館に興味があったのと、ぐるっとパスで入場できるのが決め手になって訪問することにしました。
勝手がわからず窓口でぐるっとパスを見せたところ、そのまま2階の展示室へ向かってくださいとのこと。
横目に名作椅子達を見つつ、階段を登ると目の前に展覧会のタイトルが現れます。
チラシで見ていたイメージよりもシンプルでかっこいい。
会場入ってすぐに大きな作品がドドンと展示されていてインパクト大。
ただ、空間自体は狭いので、もう少し離れて見たいとも感じた。
入ってすぐなのに、壁側に椅子があって座って見られるのはいいなと思いました。
次の部屋は不思議なものが展示されている。
紙と石、木と石とロープとよくあるものの組み合わせで何か違うものにするということなのかなというのは後から思ったことで、見ているときはなんだか面白いと思ってただけな気がする。
再制作が難しかったのではというのは気になりました。再現するの大変そう。
写真を用いた版画シリーズは色調が好きなものが多かった。抑えた色味で静かな印象になっているのが好きなポイントだと思う。
その後の絵画作品達は、全然違う力強さがあり圧倒される。
抽象化された人体や風景を手を使って描いていたということで、作品からの圧力がすごかった。
第4章 触 ―世界に触れる 1986-1998から第5章 春に ―エピローグの作品はなんだかわからないすごさを感じました。
各章ごとの冒頭には説明がありましたが、作品ごとのキャプションはなし。普段だとキャプションが欲しいところですが、この潔さがよかったと思う。もの派がなんなのかはわからずじまいでしたが、作品を素直に見ることができた気がします。
今回は時間がなかったので、常設展は見られませんでした。ベルーナドームが遠すぎる。
次に来る機会があれば時間に余裕を持って常設展までみたいと思っています。
◾️椅子コレクション
埼玉県立近代美術館は椅子がすごいと目にしたことがありましたが、噂に違わずラインナップが素晴らしかったです。
座れるというのもいい。みんながくつろいでいて空席のなかったソファ以外はぜんぶ座り心地を試しました。
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