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新しい文化との出会い「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家」高島屋史料館 TOKYO

日本橋高島屋本館8階で開催されていた田中達也展「みたてのくみたて」。
最後の日曜日に見に行こうと思っていたら、土曜日の新・美の巨人たちで取り上げられていて、混みそうだなと嫌な予感が。

日曜日は日本橋で用事を済ませてから行こうと思っていたら、館内アナウンスで列が2階まで延びているとのこと。これは並んで入っても、ミニチュアを人混みで見るのは大変だなと諦めることに。

なので、本館4階の高島屋史料館TOKYOに行ってみました。
この時は「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家」という展示をやっていて、最終日に滑り込んだ形です。

サハリンの少数民族「ウィルタ」の史料館であるジャッカ・ドフニの所蔵資料の展示です。
ウィルタとその文化に出会う場としたいと書かれているように、知らなかった文化の一端を知ることができたよい展覧会だったと思います。

サハリンの少数民族やそれらの人々が戦争によって日本へ移住した歴史の紹介から、祭祀に使う道具や日常の道具、衣服や刺繍などが展示されていました。
生活用具や衣服などは実用的な美しさがあり、用の美というのは素晴らしい。
防寒のためにトナカイやアザラシの毛皮を使う時に、防水性が必要なところはアザラシの皮にするといった生活の知恵も感じました。

会場でもらった資料にはイルガ(ウィルタの言葉で紋様)の切り絵がついていて、切ってみるようにもう1枚もらっておけばよかったと後悔。

関連展示として、普段は非公開の5階旧貴賓室で写真家新田樹の写真展「雪」も開催されていました。サハリンの風景やそこに住む人々を写した写真が展示されていて、ウィルタとはまた違うサハリンの様子が見られました。
通常見られない貴賓室の内部が見られるというのもポイントが高く、写真と共に部屋の中も興味深く見ました。家具がないせいか、あまり豪華さが感じられなかったです。

当初見たかった展示は見られませんでしたが、たまたま足を運んだ2つの展示を見ることができたのはとてもよかったです。

ポスター
住居模型
住居模型


イルガの切り絵


◾️おまけ
タカシマヤ新館のN2 Brunch Clubでランチ。
フィッシュ&チップスプレートにミニデザートをつけて。
クレームブリュレアイスがすごく美味しかった。


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