インベーダーゲーム、クリームソーダ
インベーダーの愉快な
ゲームができるテーブルの上
とても鮮やかな緑色した
クリームソーダ
アイスが島みたいに浮いてて
真っ赤なサクランボが横にちょこんと
白いアイスは緑色の海に溶けていく
僕はストローで啜っていく
向かいでおばあちゃんは、
ゆっくりと熱いコーヒーを飲んでいる。
とても美味そうに、眼鏡の奥の目を細めて、
何かを思い出しながら。
ここは駅前通りのビルの2階の喫茶店
お店の名前は昔のエラい人の名前
夏のある日の午後、夢のような時間はあった
インベーダーゲーム、クリームソーダ、
微笑み浮かべて、記憶の中にまた溶けていく
「インベーダーゲーム、クリームソーダ」 詩・山田正史
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