ウルトラマン

ウルトラマンがいるから
幼稚園に行っても大丈夫
ウルトラマンがきっと
僕を守ってくれる

ウルトラマンに、ゾフィー、
セブンに、エースにタロウ、
ウルトラの父や母もいるから
僕は大丈夫さ、ママ…

ウルトラマンがいるから
怪獣や星人が来ても大丈夫
ウルトラマンがきっと
なんとかしてくれる。

けど、ウルトラマン、僕ら人間は
いつも何でこうなんだろう?
戦争ばっかり、殺人事件ばっかり
あなたに守ってもらうだけの価値は
僕ら人間にはあるのだろうか?

私たちが生命と呼ぶものは、宇宙から見たら、
ただの物質に過ぎないのではないか?
有機物質の運動に過ぎないのではないか?

私たちが意思や感情と表現するものも、
彼方から見たら、何ということもないもの、
意味も必要も無いものでしょう?

ウルトラマン、私たちはもう滅んだ方が良いのではないでしょうか?とても久しぶりに、あなた方に会って聞いてみたいと思っています。             

「ウルトラマン」詩・山田正史

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