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チェコ語でインタビュー!

Dobrý den! (こんにちは!)

桶川裕矢です。

チェコは非常事態宣言は引き続き発令中ですが、今週から制限が緩和され、公共の場への外出やジムが再オープンするようになりました。日本はまだまだ大変な状況が続いていますが、皆様のご健康を心から願っています。


さて、今回は今シーズン途中にチェコのオフィシャルホッケーサイトhokej.czにインタビューされた際の記事を訳してnoteに書いていこうと思います。すでにTwitterの方ではシェアしているのですが、チェコ語の本文そのままなので、読んでも「いやなんもわからんわ!」となる方がほとんどというか全員だったと思うので、このnoteを利用してみなさんにも読んでいただけたらなと思います。

インタビューを受けた時期がシーズンが残り10試合(全40試合)となりプレーオフ進出を争ってる最中ということを踏まえて読んでいただけると、より内容が分かりやすくなるかなと思います。チェコに来たきっかけや当時の話もあるので、前回の記事と同じような内容があると思いますがご了承ください。(訳した個所はインタビュー部分のみです)

ちなみに元の記事はこちらです↓



Q: Řisutyは現在4位ですが、ここまでのチームとしてのシーズンの評価をお願いします。

A: シーズン序盤はチームとして成り立っていなかったのかなと思います。勝てた試合でも最後に気持ちが切れ負けてしまうなど...。シーズン中盤になってやっと全体的に良くなり、チームとして動くようになったと思います。現在は4位ですがまだ試合は残っていますし何も決まっていないので、1試合1試合貪欲に勝ちに行こうと思います。

Q: 個人としてはどうでしょうか。
シーズン序盤はアイスタイムが少なく、自分が4部から来た選手ということ、また4セット目で使われていたことからパワープレー (数的有利) やキルプレー (数的不利) のような大事な場面で出してもらえず、中々自分のプレーを見せることができませんでした。そんな中でも少なからずポイントを残すことができ、徐々に監督からプレーの機会をもらいアイスタイムが増えてきました。特にブラックジョブ(チェコ独特の表現: シュートブロックや相手にしつこくプレッシャーをかけるなど好んでしないプレー)を心がけていますが、それ以外のスキルも伸ばしチームの勝利に貢献していきたいです。

Q: どのようなきっかけでチェコに来ることになったのでしょうか。
A: 日本でお世話になっていたスキルキャンプのコーチからチェコで家族でホッケーをやっている桐渕さんの連絡先をいただきました。その後体験として2週間の短期留学を終えた後チェコに残ってプレーすることを決めました。その当時14歳で、小学校(こちらは9年制)に通いながらプラハのチーム HC Kobra Prahaでプレーすることになりました。

Q: チェコに来た当初、何が一番大変でしたか。
A: 留学を始めた当初から全てにおいて桐渕さん一家に助けていただきました。住居、ビザ、チーム、学校など...。なので桐渕さんご家族無しでは自分はここにはいなかったです。個人的にはチェコ語とホッケーが大変でした。ただ、チームメイトやクラスメイトはとても優しく接してくれ、先生方からもたくさん手助けしていただき、とても恵まれていたと思います。

Q: アイスホッケーを始めたきっかけを教えてください。

A: 妹が通っていた幼稚園の先生の息子がホッケーをやっていて、体験会に呼ばれたのがきっかけです。正直なところ1回きりでやめるつもりでしたが、段々とハマっていきました。なので色んな偶然が重なって始めることになりました。

Q: おそらく日本の同世代の選手よりレベルが上だったことから、チェコに来ることになったのですね。
A: いえまったくそんなことはなく、特に目立つような選手ではありませんでした。なので少しでもレベルアップできる環境でプレーしたいと思っていました。ホッケーが本当に上手くなれたのはチェコに来て素晴らしいコーチやチームメイトに出会えたおかげです。なので日本では僕のことを知ってる人はあまりいないです笑

Q: どのような経緯で HC Kobra Praha(U182部)からHC Kladno(U181部)に移籍することになったのですか。
A: U18カテゴリーでの1年目のシーズン(16歳になる年)で監督やラインメイト(同じセットでプレーするチームメイト)に恵まれ、かなりレベルアップすることができました。2年目に自分の実力を試すべく1部チームのKladnoのトライアウトを受けなんとかチームに残ることができ、その後のU20カテゴリーでもKladnoに残りプレーすることができました。

Q: どのぐらいの頻度で日本に帰っていますか。

A: 年に1回、シーズンオフの6、7月に帰っています。

Q: 家族がこれまでチェコに試合を見に来たことはありますか。

A: 父親は仕事が忙しく、母親は妹の事があるのでまだ来れていません。ただ、1度だけ僕が入院した時に母親はチェコに来たことがあります。いつか必ず家族には1度見に来てほしいので、その時に成長した姿を見せれるよう、努力し続けたいと思います。

Q: チェコ人の思考、物の考え方(メンタリティー)はあなたに合っていますか?日本とはかなりの違いがあると思いますが...

A: 僕の性格はチェコ人とはまったく違く、どちらかというとチェコ人が好まない静かで自分を表に出さないタイプです。それでも日本よりは合ってるのかなと...。日本のメンタリティーはチェコと違ってかなり真面目なので笑

Q: ホッケーキャリアをどこまで伸ばしていきたいですか。

A: 小学生時代はNHL(世界最高峰リーグ)しか知りませんでしたが、今は色んな道があることを知りました。今の環境には少なからず満足しているところもあります。もちろん将来さらに上に行けるとこまで行きたいとは思いますが、一番大事なのはとにかく楽しくホッケーを続けていく事だと思います。

Q: ホッケーのみで食べて生活していくことはこの先考えられますか。

A: 今のところはないですが、いずれそうなればこんなに嬉しいことはありません。それはチェコだけに限らず他の国であっても。

Q ホッケー以外にしていることは?学生ですか?
A: 学生ではないですが個人的にいくつかの言語の勉強を、それと新しくできた日本食レストランで働いています。

Q: どんな言語を勉強していますか?
A: チェコ語と英語のレベルアップ、ときおりドイツ語も勉強しています。

Q: ホッケーが上手くいかなかった場合、何をしていくか考えたことはありますか。
A: それについてまだ深く考えたことはないです。スポーツマッサージや人体について学べる医療系の高校を卒業しましたが、それは自分には合わないのかなと笑 やがて来るその時のためにいずれどの分野でも活躍できるよう、今は色んな事に挑戦し経験を積んでいこうと思います。



いかがでしたでしょうか?
やや違和感のある日本語があるかもしれませんが笑
改めて日本語の難しさを訳していく中で再認識しました。

今シーズンはこのインタビュー以外にも同じサイトに「3部でプレーする外国人選手」の一人として取り上げていただいたりと自分を知ってもらう機会が増え、3部リーグとはいえ認知度が高く、かなりの人が興味を持ち試合を見にリンクに足を運んでいて、さすがホッケー大国チェコだなと改めて実感しました。

来シーズンは観てくれる方々からの評価が一層厳しくなるので、「なんだあの日本人大したことないな」と言われないよう、しっかり準備して新しいシーズンを迎えられるようにしたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

桶川裕矢

Twitter (twitter.com/okegawayuya)

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