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読んで上げる。

いや〜なんか乗らない1日だったな。こんなことを言ってはいけないのかな。

編集を進めたいけど、他にやることは山積みで編集をするのが「逃げ」になる。かといっていろいろ進めるべきことを考えるパワーが今日はみなぎってこない。メンバーの休みが重なって、今日は事務所に自分ともうひとりだけだったのもあってか、活気がなく、意識的にぼーっとする時間を設けたりして、何しとんねんな1日であった。狭いくらいに人がいて、人にあれこれ確認をしたり指示を出したりしているほうが、自分の熱が上がるらしい。

今日もGRで撮った写真を数枚。jpgで撮って、LRmobileで編集。

朝、保育園へいくために車に乗るとき。決まって、とりあえず運転をしたい娘。保育園行きたくない病が近ごろ激しい。
午前中、東京のハヅモと40分×2のzoomミーティングをする。ハヅモとみちのり佐藤さんはつながっていないが、佐藤さん(GRを買う相談にのってくれた天才映像クリエイター)のインスタグラムストーリーズで僕が昨日GRを買ったことをハヅモが知っていた。僕はストーリーズを見ない派で投稿を見ておらず、東京経由でそれを知ったことがおもしろおかしい。
事務所仕事をしていると昼食を取らないことが多いけど、テンションを上げるためにひとりランチへ。昼食を取らないことも多いが、外食をすることも多い。赤い鳥居に赤い自転車のおじさんとしゃべる。あと3歩は引いて撮りたかったけど、こちらの問いにわりと小さい声で応えてくれたため、近寄ることに。商売繁盛のため、伏見稲荷に月1回参っているそう。
ランチの帰り。無愛想でクールな美容師兄さんも、カメラを向けると「はずかしいい〜」とかわいかった。しっかり写真使用許可も頂いておく。
事務所前。雨が降りそうな天気、Kissなら違う印象に写っていたかなと考える。
帰り道。雷がすごかった。


今日はここからが長い。

今日届いた本2冊。夜読もうと思ったが、事務所でまあまあ読んでしまう。

うちが婚礼撮影でお世話になっている結婚式場のオーナーシェフは、書籍を出している。それを知っていながら、読んでないのは失礼だと思い、ずいぶん前に注文したのが今日になって届いた。少し読んでみたところ、おもしろいのなんの。

シェフはその昔、父親が見ていたのもあって自分も見ていたテレビ番組「料理の鉄人」に出演している。今の若い人は当然知らないだろうな。

今から40年近く前、単身フランスへ武者修行。2年間休みなく、星付きレストランを転々と移り、腕を磨く。その勢い、気概、精神、今の自分たちには到底ないガッツ。さわりだけは人から聞いていたものの、詳しく知ることができ、また料理人の世界を深く知ることができました。

たくさんの学びを得たけど抜粋する能力がないため、今日読み終えた部分の最後のところだけ引用させていただきます。

こぢんまりおさまるな、大きく踏み出せ
 料理人になってから今まで、何十人もの若者と仕事を共にした。入ってすぐ辞めた者も少なくない。今どきの若いやつらは・・・と言うようになると、年をとったなと思われがちだが、そう言いたくなるのは俺だけではあるまい。
 この若者たちに共通して言えることがある。
 一つ目は、まず何より学習能力がなさすぎること。毎日同じことで怒られる。「なぜなんだろう」俺は真剣に考えてしまう。俺たちの若い頃は先輩や上司に注意されたり何か言われたりすると、むきになって「もうこれだけはこの人に絶対二度と言われないようにやってやろう」と思ったものだ。
 それが今はレベルの低いことで毎日同じことを言わせるやつらが多すぎる。
ー中略ー
二つ目。仕事とプライベートの区別ができないこと。元気なさそうに仕事しているので「どうかしたのか?」と聞くと、「彼女とうまくいっていない」とか「別れた」と言って肩を落として働いている。そういう若者を見るとうんざりする。俺の一番嫌いなタイプだ。
 こういうやつもいた。「今付き合っている彼女が料理人で、自分はホール係り。将来二人で店をやろうと思っているので自分も料理の修行をしたい。どんなにつらくてもがんばります」と言って入ったのだが、三ヶ月もしないうちに辞めさせてくださいと言ってきた。
 理由を聞くと、「彼女に振られたので料理人をやる意味がなくなった」ときた。それを聞いた瞬間「この仕事をなめとるんか!」と言って、二、三発ぶん殴ってやった。まったく何を考えているのか俺にはわからない。

 仕事は仕事。プライベートはまた別物だと考えている俺がおかしいのか?とにかく根性のある若者が少ないのは確かだ。「時代がちがう」という一言では済ませたくない。

 三つ目。「まかない」に工夫が感じられない!通常、店で提供している料理は体操でいう「規定演技」。指示通り正確にやることが要求される。しかし「まかない」は「自由演技」だ。原価や規制があるなかで創意工夫して自分をアピールする絶好の機会だ。少なくとも俺はそうやって這い上がってきた。

著者:後藤雅司/発行:草思社/2004年4月27日 第一刷発行

この語りの強さは、シェフがどれだけの鍛錬を経てきたかを読んでないとしっくりこないかもしれませんが、身が引き締まります。とっても刺激をいただきました。もっと、寝る時間を惜しんで勉強したり、何かを生み出さないと。こういう厳しさ、激しさに憧れる(でも対峙すると逃げるタイプ)のは、自分が昭和生まれだからだろうか。根性で生き抜いてきた人の半生を知ることができると、自分の中の眠っているイノシシかブタが呼び起こされる思い。ひさしぶりに書籍に触れたけど、やっぱりいいな。

おやすみなさい。


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