子どもと仕事ができる喜び。
劇的に何かがあった日ではなかったけど、今日も充実した1日でした。思いついた順で箇条書きレポートを開始します。
・僕の最愛なる妻は、家でも「売り上げあげなきゃね」とちゃんとお金の話をする人で、でも「明日(土曜)も仕事?子ども3人(人間2+犬1)大変なんやけど」とちゃんと吐き捨てて寝ていく美人です。僕は働けばいいのか、休めばいいのか分かりません。愛してる。
身近な若者に告ぐ、がむしゃらに働けるうちに、ぜひとも、とことんやっちゃってください。
・そんなこともあり、奥の手、娘を働かす作戦に出ます。娘は父ちゃんの仕事についていくことを非常に喜びます。最近は特にペンキや漆喰を塗ることが多いので、それがやりたいし、父ちゃんがトンテンカンテンしてる間にお絵描きやひらがなのお勉強をします。でも8秒に1回は呼ばれてしまうので、作業が進まないという弱点もあります。
今日は"元保育士"のカメラマンお姉さんが2人とも出勤、撮影がない日だったので、事務所仕事はもういいから、とラボでの作業を手伝ってもらいました。めちゃくちゃありがたいです。
午前中自分が撮影仕事をしてる間も、余裕で作業と保育をしてくれてました、ありがたいです。
・写真を撮る父と風船を作る母、アートな子に育つね、と言ってもらうことがあるけど、実生活はめっちゃ普通で、仕事がなんであれ子どもには関係なく、影響もないと思っているのが親です。
でもこうしてステキな先輩たちに構ってもらい、育ててもらえるのが自分も嬉しいし、子どももめちゃくちゃ楽しそうにしてるので、そんな機会を子どもに与えられているのがありがたく、こういうところが将来に影響してくれそうだな、という感覚があります。
・奥の手の公私混同作戦でいくしかないとき、仕事で見せる顔と家族に見せる顔が違うとうまくいかないです。そんな人を見てきました。僕はラッキーなことに一緒でいられる仕事でありました。
そして、仕事の時間中に子どもと遊んでいたとしても、今のところ、あいつだけなんやねん、とはならない状況かと思います。それは、普段から子どもがいなくても率先して遊んでいるから、ラッキーなことにみんながバグっていると思われます。
お昼は近くのカフェへ。
開店まで少し時間があったので、近所をお散歩。
そしたら老舗写真館。
・こういう写真館を全国津々浦々、家族でめぐってみたいと考えたことがあったけど、飾られている写真、店の内装を外から眺めただけで、ある程度予想がついてしまう。こういう流れでこういうサービスだと。
それでは面白くない。行ってよかったな、と思うには、予想の上をいってくれないといけない。
勝手に予想の上をいかないと決めつけてしまっているけど。
つまり僕たちもそうで、お客さんに対して何かひとつはサプライズがないと。そんな思いでやってます。
この老舗写真館さんのやっていることは「写真を撮り写真を提供する」仕事であり、この現代では、それだけでは仕事にならなくなってきています。
その仕事で満足してくれるお客さんがいても、それは「よい仕事をしたから」というよりは、お客さんの感性がそこにフィットしたからであって、そういうお客さんが圧倒的にいなくなってしまったのが、現代です。
でも、こういう昔からの写真館が、いつまでも残る世の中であってほしい。
じろじろ中を見ていると、掃除をしているおばさんが見え、出てきてくれました。
なかなかの勢いで「撮りに来てね」と言ってくれ、流れとサービスに予想がつかなければ来たかったなと思ったし、今度は中まで入らせてもらって何かしらのサプライズを探したいし、あれだけ面と向かってキャッチセールスが出来るのは見習わないといけないな、と思った。
・最後に。こういうDIY作業を進めていると、建築の世界の「現場監督」の意味が分かってきました。あれをやる、これをやると言うのを次から次へと決めたり考えたりするけど、それを全部自分でやっていては100日かかる。
大きいことも細かいこともあれこれ人にお願いすることで、やってもらってる間に次のことを考えれるし、やってもらってることを客観的に見て作業効率を上げるサポートをしたり、やっぱりこうだと軌道修正をしたりと、メリットしかない。
今できることを10工程見つけたら、自分ひとりで「4工程終わらすぞ!」ではなく、3工程を3人に手分けしてやってもらい、自分の手はあけつつ手伝ったり考えたりして、明日の10工程を探す。
こういう考え方が、普段の仕事にも通じるんだな。
素人感覚で昔は「現場監督って口出しするだけで楽そうだな」と思っていたけど、その人の技量でスピードも仕上がりも変わる、と感じました。
張り切った娘。お風呂に入ってそっこう寝ていきました。
壁にぬった床あたりの漆喰がうまくいってなかったので、削って塗り直す、の工程。
右側のカーテンをどう撮れるものにするか、同じグレーの漆喰を塗ったドアを作るかただの取り外しができる板を作るか、そういうことを何案も考えていくのが現場監督の仕事。たぶん。
暗くなる前に事務所へ戻り、30分ほど仕事して帰宅。
長くなりました。
お読みいただきありがとうございました。
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