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【今でしょ!note#4】 Give & Give & Giveくらいがちょうどいい

おはようございます。林でございます。

今日は、Give & Takeに関する話です。
Takeが先に来る人=「この情報ください」とか「これ作ってください」だけとにかく言ってきて、自分は何かの価値を提供する気が全くないクレクレ星人には辟易しますよね。
「情報交換しましょう」という人も、結局は自分が受け取ることしか考えてないケースが多いので、自分はそういう話も敬遠します。
Give & Takeという言葉について、最近読んだ本で研究実績を根拠にしながら、上手く整理・言語化されていたものがあります。
今日は、こちらを元に感じたことをつらつらと。


「テイカー」と「マッチャー」と「ギバー」

Give & Takeの関係性には、3種類の人が存在します。
します。「テイカー」は常に与えるより多くを受け取ろうとし、自分の利益を優先する人。「マッチャー」は与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人。「ギバー」は相手の利益を優先し、受け取る以上に与えようとする人です。

研究結果では、最も生産性が低い人はギバーであるとともに、一方で最も成功する人も「ギバー」であると言います。
皆さんは、ご自身がどの考え方に近いと感じられるでしょうか。
私は、イチイチ損得勘定で考えることが面倒臭く、また「これだけ与えたのに返してくれない」と相手に期待してそれが返ってこないと感じた時のストレスに自分の頭を占有されるのが嫌という理由から、「ギバー」に近いと感じます。
ギバーの定義「相手の利益を優先し、受け取る以上に与える」みたいなそんな素晴らしい考え方ではないです。
とは言え私のスタンスとしては、誰かに何かの協力を仰ぎたい時には、Give&Give&Giveくらいがちょうど良いと考えています。「自分は相手に何を提供できるか」を考えて動いているうちに、相手に助けてもらえた経験が何度もあるのが、原体験になっている気がします。

「ギバー」の行動習慣1

ギバーは、自己成就予言を行います。
自己成就予言とは、他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待通りの結果を実現することです。この人には伸び代があると期待をかけることで、成果を上げます。

ギバータイプのマネージャーは、メンバーの可能性を心から信じ、支援の手を差し伸べ、可能性を信じていることを常日頃から伝えます。
それでやる気が出ていっそう努力するようになり、その可能性を発揮できるようになるということです。
テイカーの場合、人をほとんど信用しないので、根っから無理な話です。
人をみな大きな可能性を秘めた人として見る時点で、ギバーはそもそとリーダーやメンターの役割を果たしています。

今思えば、自分を仕事で育ててくれた先輩たちは、須くギバーでした。期待されると嬉しくて伸びるタイプということがバレていたのでしょうか、、期待されるのが単純に嬉しくて、それに応えようとし続けて今の自分がある気がします。

「ギバー」の行動習慣2

サンクコストがかかっている事業の追加投資・撤退を判断するとき、ギバーは同僚と会社を守ることを第一に考えるため、進んで失敗を認め、柔軟に意思決定しようとします。
一方で、テイカーはうまくいっていない投資に責任を感じ、自分のプライドやメンツを守るための更なる投資をしようとする傾向があります。

「責任のバイアス」という言葉があります。悪気がなくても、どうしても自分の行動や感情は100%見えますが、他人の行動や感情は全て分からないので、人は自分の貢献を過大評価し、他人の貢献を過小評価する、というものです。
ギバーは、うまくいかない時は自分が責任を負い、上手くいっているときは、すぐに他の人を褒めるそうです。これって素敵な行動習慣ですが、なかなかできないですよね。日々精進あるのみです。

「ギバー」は疲れないのか

これまで見てきたように、ギバーって懐が深いというか、大きい人間だなと感じますが、ギバーって疲弊しそうですよね。自分のことでも精一杯なのに、他人のことまで構ってられない、ていうパターンが現実的には結構ありそうです。

このような事例が紹介されています。
とあるプロジェクトの例で、エンジニアたちは夜も週末も働いていましたが、予定よりプロジェクトが遅れていました。
あるエンジニアは、同僚の問題を解決しようとしょっちゅう手を貸していたそうです。また別のエンジニアは、お客さんへの対応のよさを心がけているため、どうしても対応に時間を取られて自分の仕事が終わらないという状況に陥っていました。

そのため、ある典型的な一日では、朝8時から夜8時まで働くものの、午後5時をすぎてようやく、自分の本来の仕事に取り組むための20分以上のまとまった時間が取れる、みたいな感じだったようです。
自分の仕事を終えるために、朝早く出勤して夜遅くまで会社に残っていましたが、夜遅くまで働いても、その分邪魔が入るだけだったそうです。

これを解決するため、このプロジェクトでは、静かに過ごす時間と人と交流する時間を完全に分けました。週3日、午前中から正午までを静かに過ごす時間に設定したところ、個人の生産性が上がり、プロジェクトも無事にリカバリできた、という話でした。

これ、すごく共感しました。私も数年前に数十名のメンバーがいるチームのリーダーをしていた時に、自分が有識者と呼ばれる業務だったこともあり、朝からとにかく中断が入り、全く自分の仕事ができず、とてもイライラしていました。

「自己犠牲のギバー」と「他者志向のギバー」

同じギバーでも、「自己犠牲のギバー」と「他者指向のギバー」があり、前者は過去の私のように疲弊していきます。
「自己犠牲のギバー」は、相手に求められるまま、そのつどバラバラと与える傾向ですが、このやり方は気が散りやすく、疲労感も大きく、注意力と気力を奪います。一方で、「他者志向のギバー」は、まとめて与えることを明確に意識しますので、他人を支援しながらも自分のことにも集中できます。
同じ時間を他人に割いたとしても、それをバラバラと行うのか、まとめて行うのか、で自分の生産性がまったく異なってきます。

「他者志向のギバー」でありたい

「他者志向のギバー」は、自分自身の利益だけでなく、相手の利益にも高い関心を示します。
テイカーは、全体の決まったパイの中で、自分の取り分をいかに多くするかを考えます。一方で、「他者志向のギバー」は、相手と自分の双方が喜ぶチャンスを探すので、より突っ込んだ考えができ、全体のパイ自体を増やすウィンウィンな解決策を見つけることができます。
だからこそ、意識的に「まずは相手がどのような状態になれば喜ぶのか」「これをすることで、社会は・世界は何がよくなるのか」を考える癖を付けたいです。

ただ、何でも断れずにいると疲弊してしまい本末転倒なので、ギバータイプの人が断るコツを最後にご紹介します。
それは、意識的に「自分ではなく、他人のために交渉している」という感覚を持つことです。単純に「自分が目の前の人のお願いを断っている」と考えてしまうと断りづらい人でも、「自分を頼りにしてくれている人に損害を与えている」という感覚を持った瞬間に後ろめたさが吹き飛びます。

例えば、お客さんが理屈に合わない無茶な要求をしてきた場合。
「それに応じればチームに無理をさせることになり、下手をすれば過労死させてしまう」と考えることで、後ろめたさなく断れますし、自分を信じる誰かのためのほうが必死になるので、断るとその分のインパクトがあります。

「相手のために何ができるのか」「自分は何が提供できるのか」を起点に考える。でも、決してそれを自己犠牲の上に成り立たせない。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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