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BtoC製造業の商品戦略、商品企画に従事。散乱する興味をフックに、ビジネスに活かせる構…

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BtoC製造業の商品戦略、商品企画に従事。散乱する興味をフックに、ビジネスに活かせる構造に引き寄せて覚え書きしていきたい。フックは、書籍、アート、モノ、写真、ヨガ、ランニング、など。表題画像は自分が撮ったものから連想で選びます。

最近の記事

SFプロトタイピングのリバースエンジニアリング: wired vol.37 Brave New World

SFがプロトタイプする未来。ディストピア小説の古典、オルダス・ハクスリー「すばらしき新世界」から取られたタイトルを冠して、いくつものSFプロトタイピングが実演された。クリエーションされたものを足元の実装に転換していくためにはリバースエンジニアリング、バックキャスティングして、手の届く未来まで内挿する必要があるはずだ。提示された視点を抽出してみたい。 自然(非人間)とのディスタンシング自然を遠ざける:病気の過度な抑え込み ロックダウンの常態化、徹底した衛生管理(食、自然、)、

    • 写実を描く意味:ホキ美術館

      浸水被害を経てリリューアルオープン。写実絵画にはあまり親しみがなかったけど、描くとは何か。テクニックも、思想も、そこには描く意味がある。 昨年の台風で浸水被害に会い、多くの絵画がダメージを受けたようだ。それを克服し、リニューアルオープン。初めて行きましたが、見たことのある名作も、ホキ美術館が掘り起こした才能も、たっぷり堪能できた。外観によらず、中にはいくつものギャラリースペースがあり、量的にも多く展示されていたことは意外だった。 まずは、ホキ美術館といえばこの絵、という、

      • 今、必要な親密さと身体性:Time for time/Compagnie Marie Chouinard

        昼のフランスから全世界へ、夜の日本へ生中継。11人のダンサーが別々の部屋に待機。オーディエンスはzoomの「手を挙げる」機能で参加、個人的な”wish“をダンサーに伝える。パフォーマンスはダンサーの顔のアップで始まり、ダンサーが即興で踊り、顔のアップで終わる。その繰り返し。100人ほどがオンラインで参加していたようだ。たった今終わった、3時間のパフォーマンスをリアルタイムレポート。 1人目。コロナ禍で子供も家にいてtenseな状態。どうやって身体を緩ませたらいいのか。 2

        • 日本の意思決定の構造:公/猪瀬直樹

           僕は大企業に勤めています。長く続いている大きな会社なのに、意思決定の拙さには本当にうんざりします。それはコロナに対する東京にも、日本にも相似的な構造として同じにおいを感じるんです。この本に解決のヒントを期待しましたが…ガッツとタフネス、ファクトとロジックが必要だということはわかった。作家性については、トップではない僕にとっては、会社組織への示唆という点ではちょっと遠く感じました。読みが足りないのかもしれないけど。  自分でも嫌になるような出口のない話になった。覚え書きです。

        SFプロトタイピングのリバースエンジニアリング: wired vol.37 Brave New World

        • 写実を描く意味:ホキ美術館

        • 今、必要な親密さと身体性:Time for time/Compagnie Marie Chouinard

        • 日本の意思決定の構造:公/猪瀬直樹

          感性と言語化:blueprint対談<落合陽一 x 山口周>

          "つるてか"が美しいわけではない。時間が、歴史が積み重なり、不作為が積み重なり、想定よりも意外であり、いい子よりもわがままな子。結果として正弦波ではなくノイズであり、情報量が多いもの。これが美しいわけである。分かっていた。ただ、これを歴史的な視座を持って位置づける、意味づけるところがこのふたりの面白さ。  YouTubeのタイトルはキャッチーを狙いすぎててどうかと思うけども...前・中・後編の計1.5時間ほど。  取り上げられる興味が似ていて心地よかった。テクスチャーフェ

          感性と言語化:blueprint対談<落合陽一 x 山口周>

          宇宙には何もないかもしれない、でもこれは泡である #404美術館

          宇宙には何もないかもしれない、でもこれは泡である #404美術館

          ここには何かある、でももう誰もいない #404美術館

          ここには何かある、でももう誰もいない #404美術館

          ここにはもう何もない #404美術館

          ここにはもう何もない #404美術館

          バウハウスとは何だったのか?:きたれ、バウハウス ー造形教育の基礎ー

           誰もが知る名作家具、建築、タイポグラフィ、建築家、アーティスト...それとわかるスタイルにとどまらない何かであることは薄々知っていましたが、果たしてバウハウスとは何なのか。教育という側面から読み解いた、きたれ、バウハウス ー造形教育の基礎ー、行ってきました。これは、現代のブランディングとクリエイティビティの相反の問題に対してもヒントになる。 宿命的な誕生 ー歴史的位置づけ バウハウスは1919年にグロピウスによる設立宣言が出され、その後1933年 ナチスの弾圧を受け、閉鎖

          バウハウスとは何だったのか?:きたれ、バウハウス ー造形教育の基礎ー

          どこまでも艶っぽい:デュシャス・ド・ブルゴーニュ

           これはビールである。ビール、だけど、選ぶ気分はどこまでもビールではない。どこまでも艶っぽい。ワインの代わりにでも選ぶべきだ。写真は初めて飲んだデュシャス・チェリーですが、やはりスタンダードのほうが好き。  デュシャス・ド・ブルゴーニュ(Duchesse de Bourgogne)、ベルギーはヴィヒテ、ヴェルハーゲ醸造所で作られるレッド・ビール。オーク樽で18ヶ月熟成させることで乳酸菌、酢酸菌の作用により複雑な酸味が生まれる。カラメル、タンニンフレーバーも。ベルギーはビール

          どこまでも艶っぽい:デュシャス・ド・ブルゴーニュ

          テクノロジーからの課題提起:三体II 黒暗森林/劉慈欣

          コロナ禍により、フルフル在宅勤務になってしまった僕には、なんとも爽快でした。  前作で垣間見えたものの、予想を上回るスケールで展開していく物語。中国の歴史観を下敷きにSFを書いたらこうなるのかと、時間軸の長さにも納得をしました。  智子の監視によるテクノロジーのサチュレーションという巧みな状況設定が持ち込まれたこともそれを可能にした一因だとは思いますが、普段あまりSFに馴染みのない僕としては、SFのビジョナリーな側面と、併せて科学的論理的に整合を取ろうとする全体設計を見た気

          テクノロジーからの課題提起:三体II 黒暗森林/劉慈欣