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先輩に助けられ、その姿にも憧れて
先日、こんな記事を書いた。
先輩方の取材に同席する中で、聴き方が進歩したみたいな話だ。おかげで質問をいろいろと思いつくようになった。
そして、僕は4月の終わりにあった、取材同席の際、実際に質問をしてみた。
ちなみに、4月中の僕に課されていたのは、質問をすることではなく、考えるところまでだった。だから、その時は初めての質問だった。
メモするだけでなく、言葉にして、伝えてみた。すると、その質問について「私も聞きたい質問だった」と、取材を担当していた先輩が言ってくれた。
僕はそれが、嬉しかった。自分なりにいい質問ができたという、手応えがあったからだと思う。そしてそれがうまくできたのは、その先輩のおかげでもある。
そもそも、以前にその社員さんの別の取材に同席させてもらったときがある。取材終わりに軽く振り返りみたいなミーティングをしてもらった。
その際、「僕も質問を考えるんですけど、メモしてるときに聞き逃してることがあって既に話してること質問したらどうしよう、と思うと、質問がなかなかできないんですよね」と、話した。
というのも、その時の取材の中でその先輩に最後「何か聞き残したこととか、質問ありますか?」とボールをふってもらったのに、僕は質問できなかったのだ。
メモにはいくつか質問は考えていたけれど、「自分が聞いてないだけだったら、、、」みたいな、ネガティブな恐怖心が働いて、僕はその時、その恥をかくまいという恐怖に抗えなかった。
そのことについて相談すると、その先輩は「新入社員のうちの方が失敗しても大丈夫だから、とにかくやってみたらいいよ。後になればなるほど、気持ち的にしにくくなる」と、後押しするアドバイスをくれた。
僕は、たしかに、と思ったし、次は聞こうと思った。それで、その次の取材同席で、質問の機会があったのが、またしてもその先輩の取材だった。
そして、その最初僕宛てに個人チャットが来た。内容は簡潔にこんなものだった。
「今日、1個質問考えといてね!」
僕は、チャンスをくれるんだと、思った。そしてその機会を活かして質問ができた。これが、僕が取材で初めて質問できた時の出来事だ。
なんというフォローだろうと、思った。いきなり振るのではなく、最初にあらかじめ伝えてくれる優しさ。アドバイスだけではなく、実際に打席をつくってくれる優しさ。
かっこいい。素直に僕はそう思った。
一日の終わりに、部内で振り返りのミーティングがある。
その際に、「今日の良かったこと」というトピックスがあるのだけど、僕はそこで「こういうことがあって、ありがとうございました!」と書いた。そこに書けば、部内にシェアされるのだ。
それくらいには、嬉しい出来事だった。これからも、働いていると、こういうことがきっとあるだろう。
そういう先輩の姿を見て、学び、いつか僕も同じことが出来る人間になりたいなと、思う。
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