記事の企画って、どうやるの?
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‹本編›
「どんなテーマで記事を書くか?」は、記事を書く上で、最も難しい問いで、記事を書いたことのある人なら、この感覚がわかると思います。
「書くこと」が決まってさえいれば、調べものをし、その上で自分の経験を照らし合せ、ときに応じて人に取材をすれば、記事を仕上げることは可能です。
ところが「何を書くか」が決まっていないと、手を動かして文字を打つことどころか、そもそも調べものも取材もできません。
また、このマガジンでも繰り返し申し上げていますが、「記事のテーマ」はその記事のアクセス回数の上限を決定する重要な因子ですから、適当に決めるわけにもいきません。
「記事のテーマぎめ」は、ライティングを行う上で、文章術その他のテクニックよりも、遥かに大事な事柄なのです。
そのため、弊社はライターの能力を補完する目的で、AIが、トレンドをとらえてタイトルを自動生成する仕組みを作りました。(リンク先で無料で使えます)
前回も解説しましたが、SEOは「現在アクセス回数の多いキーワード」よりも、「今後アクセスが伸びそうなキーワード」を狙うほうが圧倒的に効率が良いため、「トレンド」を抑えるのは重要なのです。
例えば、検索窓に「文章術 初心者」と入れると、今の時点では以下のように表示されます。
ただ、これらはあくまでも「統計的に」読まれやすいとAIが判断したタイトル(記事のテーマ)です。SEOの観点からは役に立ちますが、ライターの執筆能力の代替にはなりません。
したがって、こうしたシステムは人間のアシストにはなっても、最終的に「どんな記事を書くか」の決定は、人間の専売事項であり、判断が必要になります。
そこで要求されるのが、「記事の企画づくり」です。
企画をすることで「記事のネタ」を、検討し、深堀し、意思決定する。
これは、多くのメディア企業や出版社などで行われています。
しかし、多くのライターはあまり経験がないため、「企画」を苦手としているようです。
「記事の企画を作ってください」と言われた時、「面倒だなー、どうするかなー」とうんざりしてしまうことも多いのではないでしょうか。
その理由として、「記事企画」とはいったい何を指すのかを、理解している人が少ないことが挙げられます。要するに、アウトプットが明確に定義されていないのです。
どこまで決めれば記事を作ることができるのか。
何についてアイデアを求めるのか。
どのように企画を作るのか。
中には、そういったことを定義しないままに「企画が必要」と言ってくる人も少なくありません。「企画を作ってください」と言う側が、実は企画についてよく知らないというケースも少なくないのです。
記事企画に網羅すべきこと
では、記事企画のアウトプットとは何でしょう。
それは、最低限、次の各項目を網羅することです。
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