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選考にかける思いと採用基準

私たちトナリズムグループは事業を拡大するため、採用に力を入れています。代表である私が書類選考から携わり、面接もしています。現在も多い日には3~4人の方とお会いしており、この半年間で数百人以上の方々と面接してきました。採用において、私が何よりも重視するようになったのが「人柄」です。ここに至るまでには、実は苦い教訓がありました。

スキルが足りないだけにとどまらず、代表である私、上司、会社の批判を続け、挙げ句の果てには周りの同僚にもネガティブな影響を及ぼす。かつて我が社にも、このような社員がいました。採用したのは、もちろん私です。ここから得た教訓は、スキルだけに着目した採用には大きな問題があるということ。そして、何よりも「人柄」が大事であるということです。人間性という土台ができていなければ、上にいくら「スキル」を積み重ねても、すぐに崩れてしまいます。

特にプレーヤーのポジションで採用する場合は、人柄が良ければそれで十分だと考えています。そして、会社の中核をなすような人は、さらに会社のカルチャーにフィットすることも求める。その上のマネージャークラスであれば、さらに高いスキルとインテグリティ(誠実さ)を持っていてほしい。私は最近、このように段階的に考えるようにしています。

そして、スキル採用にこだわった反省から、最近は中途採用の面接で、次のことを必ず聞くようにしています。それは、①「あなたは前の会社で一緒に働いていた人たちに、どう見られていたと思いますか」と、②「今まで、自分と合わない上司はいましたか。いた場合には、どう対応してきましたか」です。この2点を尋ねるようになってから、ある程度はその人の「人柄」をつかめるようになったと思っています。

例えば、②の質問をした場合、上司や会社の悪口を言う人が実際にいます。そういう人は、やはり採用できません。なぜなら、トナリズムに入っても上司や同僚をけなすような行動に出るだろう、と容易に想像できるからです。

勤めている会社に何かしらネガティブな面があるから転職活動をする。この点は理解できます。大事なのは、その伝え方だと思うのです。

例えば、前の会社で受け取っていた給料に不満があるケース。一つの考え方として、まずは「前の会社で学ばせてもらったおかげで、ビジネスパーソンとしての基礎を作ることができました」と伝えたうえで、自分の給料が安すぎる理由を分かりやすく説明してみる。「前の会社の決算を考えれば、給料の3倍の粗利を出すのが一つの目安」「一方、私は6倍の粗利を7年間出し続けたが、同期と比べても給料は3%しか上がっていない」。このように数字を交えて具体的に話すと、格段に説得力が増します。さらに「より実力を評価してくれる会社で働くことで、家族にもこんなことがしてあげられる」と前向きなことまで言われると、聞いている方はぐっときます。

いずれにしても、良い人材を獲得できる大前提として、トナリズムがとても魅力的な会社であることが大切です。この世界には、星の数ほどの会社が存在します。私自身が、会社の理念や事業内容、求める人材像について、地道に発信を続けなければなりません。自社のホームページだけではなく、このnoteやLinkedIn、Xでもどんどん発信していきます。

転職を考えている人はもちろんですが、就職を控えた学生の皆さんにも、ぜひ読んでほしい。多くの人たちに、トナリズムの魅力や考えを知ってもらえれば、目線の合う人たちがアクセスしてくれると思っています。