何処か畔は秋

根と葉に酸
種齧る鼠
鳥兜が粘膜間
開花前 蒔き時

潮風 提灯
砂状塵の土砂崩れ
舞う養 探す家の為

羽落とす皺は 歳付き外見だ
超えた年月は 萎れさせた心
曇天下 焼く肌
石英留まる指の腹


向う岸
謁見
荒廃 岩 波打ち
此方 生る食物
波に波が乗る


鳥影描く白地の雲
ぽつぽつ
変色する浜の様
海 嵩戻す秋霖

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