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ANTI-COVID19な2020年とSCHOOL IN LONDON。感想と乾燥と完走な12月。

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2月末に政府よりスポーツ・文化イベントの中止や延期の要請が発信された。開催直前だった2月のSchool In Londonは自分としても眼前のカオスとパニックを感じ、中止を決意。そこから続くANTI-COVID19とSchool In London。



Instagramでフォローしている中国人の方がストーリーズで流していた武漢での病院の様子。病床は埋まり、診察も受けることができず、病院のソファーで死んでいく人々。その映像は今も脳裏を焼き付いている。

Tiña - People

1月。ギリギリコロナ前のSchool In London。
Spincoaster Music Barで開催した回としてはおそらく過去2番目の大入りで、それは勿論大阪からGuest DJで出演してもらったCURRENTSチームやSILのレギュラーDJとして新加入頂いてたタイラさんの力が大きいのは間違い無いんだけど、結果に対する確かな感触を受けていた。初めてSchool In Londonに遊びに来てくれたお客さんから終演後自分に「楽しかった」と何人も声をかけてもらえたりもした。充実と希望に満ちていたあの日。

Patricia Lalor - Alone

率直に申し上げれば、昨年末のSchool In Londonは苦しかった。それまでの年末回は最も集客のある回の一つだったけど、前年比の半分くらいの集客で、自分の力量不足への痛感や、元々レギュラーDJとして出演してくれていた遠藤さんが仕事の関係で今後の出演が難しくなり始めた状況も重なって、イベントとしてこれからどうしていくか、どうなっていくのか不安だった。それが故に1月のイベントの結果には素直に喜んだし、それが故に2月の中止は残念だった。


Dehd - Loner

実際に起きていることを受け止める必要がある。諦めと出発。こんなにも素晴らしいレコードに涙を流す機会を見落としてしまうわけにはいかないし、School In Londonの中で自分が推したい音楽の発信を止めるわけにもいかない。


3〜5月。
behind closed doorsと副題を付けての配信限定での開催。
配信トラブルは色々あったけど、地方にお住まいの方や、海を超えてイギリスやニュージーランドから配信も見てくれたと報告を頂きました。

沢山の方にご視聴頂けたようで本当にありがとうございました。
5月には大阪のAlffo Recordsとのコラボ配信も行ったり、こういう状況だからこその試みもできたと思います。

Drug Store Romeos - Jim, Let's Play

4月はOTOTOYさんが、5月は京都のANTENNAさんが配信イベントを記事で取り上げてくれました。こんなに小さいDIYイベントをメディアの記事としてピックアップしてくれたことに感謝しかありません。


6月。
状況は少し緩和。behind closed doorsからbehind limited doorsへ。15人限定の完全予約制+配信での開催。もちろんエントランスでのアルコール消毒とマスクの徹底。


8月。
周年回は本来は6月だけど、今年は8月に延期。
School In London 7th Anniv. 
ANTI-COVID19 Special Edition とやたら長ったらしい名前を付けての開催。takekiyoさんデザインのフライヤーポストカードセットやステッカーといった来場特典に加え、フェイスシールドを無料配布しました。

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天から聞こえたゼウスのお言葉を手紙にして配りました。
遊びに来てもらった皆様、感染症対策にご協力ありがとうございました!

Crack Cloud - Live On East Hastings (2020)

behind limited doorsの開催期間に遊びに来てくれたお客さんに「この場所は私にとっては密に感じました」と指摘を受けたこともあった。決して非難されたわけじゃない。そういう意見もあるってこと。常に自覚する必要があると思う。「安全は全ての事業の根幹である」とは前にいた会社の教え。それはSchool In Londonとて例外ではない。

Death Bells - A Different Kind of Happy

今年は1月に大阪のCURRENTSに出演頂いたけど、中止にした2月は京都のDew氏と山梨のDIYレコード屋兼DJユニット”馬ノ骨”(レコード屋の活動は3月末で終了)に出演してもらう予定だった。以降も、東京の範囲を越えて日本の各地で同じマインドを共有できる仲間と一緒にイベントを作っていきたい気持ちが強かった。

コロナな世の中になってしまったので、なかなか遠方のDJにオファーすることはできなかったけど、先日11月のSchool In Londonではロンドンから帰ってきたばかりのウエダくんに出演してもらうことができました。本当にずっと会ってみたかった人。ウエダくんがレコードでかけたThe Pains Of Being Pure At Heartは久しぶりに聴いたけど正しさだけがあった。

The Pains of Being Pure At Heart - Young  Adult Friction

一方で、長野のIsseiくんの諸事情により出演キャンセルとなってしまいました。来年への楽しみの持ち越しということで必ず2021年の然るべきタイミングでまたオファーします。

Choir Boy - Toxic Eye

Isseiくんが好きすぎてBig LoveとAlffo Recordsで1枚ずつ買ったらしいChoir Boyのレコードからこの曲をかけました。彼が出演していたらきっと彼がかけていたであろうと思います。

ご出演頂いたFREE THROWの神啓文さん、SILも兼任のタイラダイスケさん、ウエダくん、クドウダイチくん、ゆもちゃん、しあつくん、急なお願いにも関わらずIsseiくんの代打での出演を快諾してくれた瀬下譲くん、そしてShopとして出店してくれたto’morrow recordsのミズシマくん、本当にどうもありがとうございました!

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Dry Cleaning - Scratchcard Lanyard

新曲も最高なDry Cleaning。真っ白なスケッチブックに殴り書きのように落書きを描き倒す。瞬きする間も惜しみたいほどにニヒルの込もった音も歌も雨あられと降ってくる。あらゆる音を鳴らすバンドが再び集結し出したロンドンで唯一無二の不機嫌でミニマルビートを奏でる。まさかの老舗名門インディレーベル4ADと契約。来年アルバム出そうですね。



今年はここ2年くらいずっと追いかけていたFontaines D.C.がついにフジロックで来日するということで色めき立っていた日もあったけど、実際のコロナ禍はまだまだ抜けられそうになく、海外アーティストの来日はまだ時間がかかりそう。
でも僕は、こういう状況だからこそ、安全な状況を確保するのは大前提で、School In Londonが推しているインディペンデントな音楽を爆音でクラブで鳴らし続けたいって気持ちも強くなった。都合の良いこと言ってると思われてしまうかもしれないけど。だからマスクを付けて。帰ったらいつでも手洗いうがい!

Porridge Radio - The Last Time I Saw You (O Christmas)



激動の2020年。最終回は12月28日(月)です。

Guest LiveにI Saw You Yesterdayが登場です!
School In Londonがライブブッキングをするようになって何度も出演して頂いている本当に大好きなバンドです。こうした2020年の最後のSILに出演頂けること、本当に感謝でしかありません。。。

12月は毎年恒例行事的に行っているチャリティもあります。

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School In London
12/28(月)18:00-23:00
@渋谷Ruby Room
¥2000(1D込)

■DJ: 村田タケル / タイラダイスケ
■Live: I Saw You Yesterday
■Shop: to’morrow records (※Shopは20:00 OPEN

)

[チャリティ企画]

本イベントの収益は全てパブリックリソース財団の「#コロナ給付金寄付プロジェクト 医療の現場を支えよう(医療分野助成基金)」へ寄付致します。






ここ数年はずっと自然災害関連の寄付をしていましたが、今年はこういう世の中になってしまったので、医療現場への寄付をしたいと思いました。








いつもありがとうございます!

村田タケル

サポートは全てSchool In Londonの活動(ブッキング費用、遠征費用)に使用致します。