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Vol.9 昔の人に肥満も生活習慣病もほとんどいない?!その秘訣は?!

〈昔の人の食生活〉

皆さんは『ハレの日』と『ケの日』という言葉を聞いたことがありますか? よく特別なめでたい日を『ハレの日』という表現をしますが、 日本人は伝統的に『ハレ』『ケ』というバランスをとるテクニックを持っていました。

『ハレ』=晴れの日、特別な日
『ケ』=ケの日 晴れ以外の日常的な生活(漢字で「褻」と表す)

昔の日本人の食生活は、主食である米(当時は玄米や雑穀、麦)を中心に、その地域で獲れる 野菜、大豆、魚などを、 だし、みそ、醤油などで味付けされた一汁三菜程度の食事がほぼ毎日というもので、『ケ』の食事でした。
ただ、そればっかりだと飽きてしまうし、豪華な飲み食いも楽しみたいので、節目節目にある冠婚葬祭などで、 お酒や肉や豪華なおかずを存分に楽しんで心をリフレッシュしていました。
これが『ハレ』の日であり、『ハレ』の食事でした。

獲れる食材の量が必然的にこのバランスになった訳ですが、この日常と非日常を使い分ける生活が、結果として健康を保ち、農業や自然環境にも負荷を与えない、極めて合理的で持続可能なライフスタイルだったのです。

〈現代は毎日がハレの日!?〉

現代は、食べ物も着るものも、『ハレ』と『ケ』の区別がなくなってしまい、 本来、貴重で高級であるべきものを毎日安く食べたいという人間の欲望が大量生産の技術を進化させ、 好きな時に好きなものを好きなだけ食べられるとても便利で快適な生活を送れるようになりました。        

しかしその反面で、様々なところに矛盾や歪みが生まれ、それが肥満や不健康、農業や伝統産業の衰退にも影響が及んでいます。 そのため、毎日がハレの日を続けていると、人間も環境も持たない。というところがやっと分かってきたのが現代なのです。

〈ストレスフリーな最先端の食事法〉

先人たちが培ってきた、『ハレとケ』のテクニックをヒントに、 上手にバランスを保つのが『現代版のハレとケ・玄米生活』であり、『一日一膳、玄米生活』なのです。
いつでもどこでも簡単に、ストレスフリーで体と心に優しい、誰もが続けられる、最先端の食事法です。  

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